四万温泉 山田屋旅館(休業中)

四万温泉 山田屋旅館は休業中です。

大規模旅館の「やまぐち館」横にある湯治宿。「かかしの湯」という楽しいネーミングの自家源泉を所有しているお宿でもある。

浴室は男女別にそれぞれ内湯浴槽が一つずつある。今回、事前連絡してお邪魔させていただいた時はたまたま空いていたので「どちらでも貸切でいいよ」、との事。お言葉に甘えて女性浴室を貸切させていただくことにした。

源泉は敷地内に湧出するものを利用。タイル張り3-4人サイズの浴槽、とても清潔感のある浴室でガラス張りの窓からの明るさがよいです。キレイに澄んだ湯汚れの無しの無色透明湯、湯表面にはアブクがあり、とろみ感を感じ取れます。弱石膏臭、弱塩味があり、つるスベ感メインにキシキシ感も少々。とても肌触り良い湯でなんとも言えない満足感があります。湯は石臼のような穴より一度木枡に溜めて冷却、そこから浴槽へ投入して44-45℃と温度調整している。ガラス窓側にもコップが設置してある塩ビ管が突き出ており、そこから少量の源泉投入があるがこちらはほとんど飲泉用として利用されているのだと思う。浴後は非常によくあたたまり、湯ざめ知らずのお湯です。
(三昧・2007年3月)


 

大型の豪華旅館が目に付く四万温泉の中で、細い路地沿いに宿を営む「山田屋旅館」です。看板がなければごく普通の民家にも見えてしまう小さなお宿で、明るく元気な御爺ちゃんとお婆ちゃんが仲良く切り盛りされています。実はこの山田屋旅館、敷地内に三箇所もの自家源泉を持ち、余った湯は「清流の湯」へ分けているという湯宿でもあります。

館内には男女別内湯があり、こぢんまりとした2人サイズ浴槽がそれぞれにあります。浴室からの眺望はないのですが、窓の外の狭いスペースに手作りの飾りが付けられた小さな木があったり、浴室壁には案山子が描かれていたりと、微笑ましい遊びゴコロが見られます。「男女どちらでも好きなほうを使うといい」との事で、今回は女性用(?)を貸切利用させていただきました。

肝心の湯ですが、2人サイズの浴槽に二箇所の湯口より50℃台の熱めの湯を少しづつ投入しています。湯汚れなど一切ない大変澄んだ無色透明湯が静かに掛け流され、浴槽内でやや熱め、トロミを感じる湯にジッと身を沈めていると、なんとも心地よい石膏臭に包まれます。口に含むと仄かに塩味も。浴後は温まり度が大きく体に石膏臭が残ります。源泉が高温のため以前は加水していたとの事ですが、現在は熱交換により良泉を純に楽しめるとの事。

浴後はお菓子やお茶を頂戴しながら御夫妻の楽しいお話をいろいろ伺う事ができました。四万の昔話、そしてこれからの話。温泉街を長く見つめて来た御夫妻のお話は、どんな書物や情報誌よりも心に残るものでした。次回は泊まりで訪れ、息子さんが腕をふるう料理も是非楽しんでみたいです。
(まぐぞー・2007年3月)

▼山田屋旅館玄関

▼貸し切り利用させていただいた浴室

▼湯口その1

▼湯口その2

▼浸かった様子

▼壁のタイル絵

▼見学のみしたもうひとつの浴室

 

四万温泉 山田屋旅館は休業中です。

四万温泉 山田屋旅館 データ

群馬県吾妻郡中之条町四万3893
立寄り時間・料金については要問合せ
訪問:2007年3月

四万温泉 山田屋旅館 温泉分析

かかしの湯-2 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 60.1℃ pH=7.3 18L/min(自然湧出) 溶存物質計=1580mg Na=307mg(58.07mv%) K=22.4 Mg=2.2 Ca=178(38.57) Fe2=0.2 Mn=0.1 F=0.6 Cl=531(65.37) SO4=317(28.85) HCO3=78.7 H2SiO3=110 HBO2=35.1 CO2=6.6 As=1.1(H13.8.31)