高玉金山黄金温泉は休業中です。
磐越自動車道がすぐ近くに通る温泉施設です。電柱などに案内看板が要所要所ありますが、少々分かりずらい場所にあります。辺りも暗くなりかけた頃に到着すると、はたしてココは営業しているのかどうなのか不安になってしまいました。駐車場は雑草が生えて荒れ放題。敷地内も整備がされていない印象を受けます。
受付に行ってみると商売っ気なさそうなご主人と女将さんが店番。お風呂は受付から歩いて舗装されてない砂利道を進み、坂を数段上がったとこにありました。簡易なプレハブ状態の湯小屋で、ほとんど公衆浴場的な存在なのかもしれません。屋根がけあり、囲いありの半露天風呂といった感じのお風呂です。
先客の地元の方のお話だと、鉱山跡から湧出している鉱泉を利用しているとの事。ホントは毒の水らしいがそれがまた体によく効くとの事である。大小の岩を用いた浴槽に、無色透明の湯に軽く鉄粉を溶いたような感じの色をしています。半濁りの鉄サビ色でほぼ無味無臭の湯です。バルブ操作で激熱の加熱湯が調整可能のようで、先客様はバルブ全開にしている。
下調べでは黄金色という情報もあったが、訪問時点ではその形跡は見られない。ただ、浴槽を囲む岩や石の内側は見事に鉄分の析出がたっぷりと付着していて、濃い赤茶色となっている。これが唯一、以前は黄金色?の湯だった事を思わせてくれる。諸事情で営業方針でも変更になったのかもしれない。敷地内には鉱山見学が出来るトロッコがあったが、今ではそれすら営業しているのか不明である。なんか不思議な施設であった。
(三昧・2005年10月)
高玉金山の坑道跡より湧出しているという黄金温泉。その名の通り鮮やかな黄金色の湯が楽しめるという事で立寄ってみました。施設は磐越自動車道沿いに位置し、トロッコに乗り坑道を見学する事もできる様子。ただ、薄暗くなりかけた夕方に訪問した為か他にお客さんはなく、営業しているのかどうか敷地内は閑散とした雰囲気で、聞いた事もない演歌だけが寂しく鳴り響いています。
目的の温泉は少しばかり階段を上った所にありました。入浴希望者は先に下の事務所にて料金を支払います。湯小屋はプレハブ風の簡素な造りで、玄関を入ると受付と休憩所らしき所があったのですが、ここにも誰一人いません。
男女別の浴室はベニヤ板ばりで、電動ノコギリやカンナでも置かれていそうな作業所風。脱衣所を抜けるとまずは洗い場ですが、使い勝手のいいカランやシャワーが並び、シャンプー、ボディソープが置かれています。洗い場には謎の溜湯槽があり「かけ湯に御利用ください」と書かれ、真湯と思える無色透明湯がはられています。
洗い場から続く露天風呂‥というか半露天は、触るのも危険な程に加熱された湯がドカドカと投入され、同時にホースにてジャカジャカと加水されています。浴槽内の湯は熱湯と水の混合で適温調整されています。浴槽に付着した赤錆色の温泉成分で一見鮮やかな濁り湯に見えましたが、実際は薄ーい鉄錆色が少しばかり漂う透明湯。浴感は薄くイメージしていた湯とは違いました。黄金温泉のホームページで見た露天風呂もサウナも見当たらず、お湯の様子も何やら違う。もしかしたら違う施設に来てしまった??と思ってしまうほど謎は深まるばかりです。
(まぐぞー・2005年10月)
▼温泉へのゲート(分析表の掲示もあります)
▼湯小屋
▼掲示
▼休憩スペース
▼男性浴室
▼女性浴室
▼湯口
高玉金山 黄金温泉は休業中です。
高玉金山 黄金温泉 データ
福島県
10時30分~18時
月曜日休み
500円
訪問:2005年10月
高玉金山 黄金温泉 温泉分析
単純鉄冷鉱泉 13.9℃ pH=3.4 285L/min(自然湧出) 溶存物質計=461.1mg H=0.4mg Na=6.1 K=10.4 Mg=5.9 Ca=16.4 Al=18.5(33.66mv%) Mn=1.1 Fe2=48.6(28.43) Zn=1.4 Cl=6.2 SO4=283.5(96.89) NO3=0.8 H2SiO3=61.3 HAsO=0.5 CO2=19.0 As=0.3 (H7.5.22)