土湯温泉 富士屋(閉館)

土湯温泉 富士屋は閉館しました。

足元湧出の自噴浴槽を持つと聞いて行ってみました。土湯温泉街にある共同浴場「中の湯」のすぐ近くに位置する富士屋旅館です。立派な外観で中規模の建物です。訪問時の男湯は「長寿の湯」で女湯が「不老の湯」でした。夜の8時に男女入れ替わりになる旨の案内が掲示されていました。

お風呂場は入り口玄関より階下の地下にありました。お風呂はタイル張りの大浴場で台形型のもの。こちらでは自家源泉の単純温泉が利用されています。単純温泉といいつつも、ほぼ重曹泉といってもいいほどの成分量です。無色透明、ほぼ無味無臭の湯が浴槽から溢れていました。

浴室にはこの他にメインの足元湧出の自噴風呂があり、長寿の湯と命名されています。大浴場から更に階下へ階段があり、降りていくと自噴風呂がありました。自噴風呂があるスペースだけを見ると自分好みの空間です。檜造りの浴槽は正方形で4-5人が入れる大きさです。床までも檜で出来ています。浴槽中央の底にはステンレスの穴が開いており、そこからじわじわと源泉が湧きあがっています。欲をいえば、実際に湧出しているのを直接に見てみたいと思いました。ステンレスで蓋状態になっているので見ることが出来ないのが残念です。湯はやや黄色がかったように見え、弱つるスベ感があるものです。浴後の発汗が強い温泉で、汗がなかなか引かずでした。少量ながらの掛け流し。
(三昧・2005年10月)


土湯温泉街の中の湯共同浴場並びにある温泉旅館です。浴槽底から湯が湧く「自噴風呂」が名物との事で立寄ってみる事に。受付けでは気さくな女将さんが「ここのお湯は本当に温まるのよ、ゆっくり浸かってくださいね」と対応してくださいました。浴場は「長寿の湯」と「不老の湯」の二箇所あり男女入替え制。どちらにも「自噴風呂」があるのですが、なんと各々泉質が違うとの事。これは是非とも両方浸かってみたいと思いつつ、訪問時は「不老の湯」が女性用となっていました。

脱衣所を抜けると、いかにも旅館の大浴場といった10人弱サイズの横長タイル浴槽がひとつ。2本の打たせ湯が投入され、無色透明適温の湯がサラサラと溢れ出ています。お目当ての「自噴風呂」は、この浴室から更に階段を下った先にありました。

「自噴風呂・不老の湯」は4~5人サイズの木造です。すぐ横にはお地蔵さんも鎮座しています。ごく薄ーく白濁りのする湯で、溶きタマゴ状の白湯花浮遊。肝心の自噴湯は浴槽底の鉄板部分と小さな穴からプクップクッと気泡と共に出て来ます。また、浴槽上の湯口からは触るのも大変な激熱湯がチョロチョロと流し込まれ、焦げたゴムのような臭いが漂います。湯温調整の為の差水も有り。いまひとつ湯量が少ないかとも思いましたが、湯触りと湯の香ばしさが気に入りました。訪問時は誰一人お客さんがいなくラッキー。かなり温まる湯で、浴後は汗がダラダラです。次回は「長寿の湯」へも入ってみたい。
(まぐぞー・2005年10月)

▼浴室入口

▼長寿の湯

▼不老の湯

▼不老の湯・自噴風呂

▼以下全ての画像は不老の湯の自噴風呂です

▼浴槽

▼別の角度から

▼湯口

▼お地蔵様

※他にお客さんがいたので画像はありませんが、長寿の湯側にも同様の自噴風呂があります。

土湯温泉 富士屋は閉館しました。

土湯温泉 富士屋 データ

福島県福島市土湯温泉町下ノ町5
13時30分~20時30分(日祝7時~20時30分)
500円
訪問:2005年10月

土湯温泉 富士屋 温泉分析

長寿の湯 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉 61.0℃ pH=6.3 15.6L/min 溶存物質計=1217mg Na=234.0mg(70.67mv%) K=16.5 Mg=10.8 Ca=56.0(19.46) Mn=0.5 Fe2=0.3 Li=0.6 F=1.9 Cl=134.7(26.12) S2O3=0.6 SO4=146.2(20.89) HCO3=463.7(52.23) H2SiO3=118.6 HBO2=33.4 CO2=154.0 H2S=0.6 (S63.2.25)

富士屋旅館源泉 単純温泉(Na-HCO3・Cl・SO4) 56.0℃ pH=6.6 157L/min(動力) 溶存物質計=927.7mg Na=187.1mg(77.13mv%) K=10.5 Mg=8.0 Ca=22.8 Mn=0.2 Fe2=0.3 Li=0.1 NH4=5.6 Sr=0.7 F=1.4 Cl=87.4(22.67) Br=0.1 SO4=110.5(21.20) HCO3=367.5(55.48) H2PO4=0.2 H2SiO3=96.8 HBO2=28.1 HAsO2=0.4 CO2=57.3 (H8.10.9)

不老の湯 硫化水素泉との掲示あり(※成分などは不明)