岩瀬湯本温泉 源泉亭湯口屋 2015年3月宿泊
いつだったかの立ち寄り入浴で良い感じだったので宿泊してみました。茅葺き屋根の歴史を感じさせる建物は150年前に建てられたという。以前の立ち寄り時、温泉以上にこの茅葺きの屋根が特に印象に残りました。
15時すぎにはお宿到着。若女将に浴室の場所、夕食と朝食の時間を確認し客室まで案内いただきました。屋根に積もった雪の重みで襖が傾いてしまい片側からしか襖の開閉ができない、との事。客室は10帖はあったでしょうか、大人2人では充分すぎる広さでした。部屋中央の炬燵がまだまだ寒い時期には嬉しいもてなしだ。
夕食は18時、黒光りした柱や梁に囲まれた雰囲気の良い古民家の囲炉裏で他の泊り客と同席でいただきます。地の食材を用いた料理が美味しく、また品数も多めでボリュームあります。食前酒はおちょこ一杯のにごり酒がつきました。瓶ビール一本を注文、500円也。〆には若女将手打ちの蕎麦やヘルシーな雑穀米までいただいて夕食終了となりました。朝は7時半より今度は食堂にて朝食です。品数も朝から10品ほどあり、早朝より温泉に浸かりまくって空腹の身にはご馳走でした。
浴室は前回立ち寄り時と記憶が確かなら変わりはないかと思います。脱衣所から階段を3段ほど下った場所に浴室はあります。というのも源泉はお宿の下から自然湧出しており、必然的に浴槽も源泉に近い低い場所に造ったのでしょう。入浴は夜間23時より早朝4時までは湯抜きするので利用できません。石造りの6-7人サイズ、当日湯温は湯船42.0℃、湯口49.3℃でした。お湯については前回アップ済なので省略します。チェックアウトまで4回、宿目の前にある「おもで湯」には2回ほど浸かりたっぷりと温泉を満喫して宿を後にしました。
(三昧・2015年3月宿泊)
かれこれ10年ほど前に立ち寄り利用した湯口屋ですが、今回は宿泊で利用してみました。風情ある建物は以前のまま、館内は10年前と何の遜色もなく、綺麗に磨き上げられた廊下はより一層味わい深くなっているように感じました。通された部屋は通り(といっても往来はほとんどありません)に面した和室で、窓の外には共同浴場の「おもで湯」が見えます。部屋は綺麗に清掃され、必要なものもほとんど揃い、暖房の効きもよく気持ちよく過ごす事ができました。トイレは共同ですが、不便さは一切ありません。館内には雰囲気のいいフリースペースもあり、宿泊客が自由に寛ぐ事ができます。
食事は一階の囲炉裏の広間で他の宿泊客と一緒にいただきます。とはいえ、この日の宿泊客は家を含めて二組のみなので、実に静かな食事となりました。広間にはお仏壇が置かれ、普段は生活の場として使われているんだと思います。食事は地の食材をふんだんに使った、素朴でどこか懐かしい料理が次々と並びます。その量と数が多く、食べ終わる頃にはすっかり満腹になってしまいました。
お楽しみの温泉は、以前のままの浴室にありました。おもで湯のすぐ隣に位置しながら源泉は違うようで、無色透明、やや熱め寄りの適温湯、あちらのような鉄味はなく、ほんのりかすかなタマゴ塩味がし、弱いスベスベとした浴感があります。おもで湯にあったクスリ味もコチラでは感じません。この時期なので立ち寄り客もなく、湯の鮮度は良好。寒い季節に染み入るような、ちょっと熱めの湯が心地よく、何度も浴室に通ってしまいました。
普段は通り過ぎてしまうばかりの岩瀬湯本温泉ですが、こうしてじっくり宿泊して小さな小さな温泉街を楽しんでみるのもいいなと思いました。
(まぐぞー・2015年3月宿泊)
▼静かな温泉地です
▼外観
▼昔の郵便局を利用した別館
▼10年前に一度更地になった共同浴場「おもで湯」ができていました
▼館内
▼レトロな良い雰囲気です
▼磨き込まれた階段
▼宿泊した部屋
▼冷蔵庫もあります
▼夕食は囲炉裏端で
▼天井の梁
▼夕食
▼お蕎麦も出ました
▼朝食はテーブルで
▼朝食
▼男性浴室
▼湯口
▼女性脱衣所
▼浴室への階段
▼女性浴室
▼湯口
岩瀬湯本温泉 源泉亭湯口屋 2005年4月
茅葺き屋根のお宿「源泉亭湯口屋」です。近年まで郵便局として実際に使われていた建物を、お宿の洋館として渡り廊下で繋がっています。なにか不自然というか少し妙な印象。
男女の浴室では造りが異なるが、時間で交替になるのかは不明。訪問時の男湯は2×2.5mの長方形。そこに表面がうっすらと白く見える湯がたっぷりと満たされています。竹筒の湯口からは源泉を12L/minほど浴槽へ注がれる。湯口で鼻を近付けるとタマゴ臭が感じられます。浴槽縁などには土類成分が付着し、湯が溢れての掛け流し。いい臭いのポカポカ湯。
帳場前には囲炉裏もあり。椅子に座って湯上がり後の休憩をしていると、女将さんらしき方がコーヒーを出して頂き感謝。ゆったりと美味しく頂きました。
(三昧・2005年4月)
岩瀬湯本温泉のお宿が並ぶ路地のどん突きにある旅館です。藁葺きの本館、そして渡り廊下で結ばれた洋風の別館という二棟造り。浴室や帳場は茅葺きの方にあります。帳場で受付をし、浴室へ。男女の浴室は少しばかり離れた位置にあり、女性浴室は玄関のすぐ近くにあります。
女性浴室へ入った途端、その湯気の凄さにビックリ。浴室内は真っ白で何も見えない状態です。換気のスイッチをつけると、あれよあれよという間に湯気が排出され、まるで霧の晴れた後のようにスッキリ。さて女性浴室ですが、洗い場スペースが大きく全体が広々。4人程入られる石造り浴槽がひとつあり、サラサラと湯が溢れ出ています。流し込まれる湯は、やや白濁りの、ほぼ無色透明。湯口では仄かにタマゴ臭も漂います。口に含んでみると微薄塩タマゴ味。結構な掛け流しで、熱めながらとても心地よい湯です。備品はシャンプー、ボディソープ、ドライヤー。
湯上がりにロビーのような所で寛いでいると、女将さんが御丁寧にもコーヒーを入れてくださいました。帰り際は若旦那らしき方が愛想良く見送ってくださり、とても好印象です。ところで、湯口屋の目の前には共同湯があったんですかね?訪問時は工事中の更地となっていました。
(まぐぞー・2005年4月)
▼外観
▼歴史のありそうな建物です
本当は手前に共同浴場「おもで湯」があるのですが工事中で更地になっていました
▼こちらは昔の郵便局だそうです
▼男性浴室
▼湯口
▼女性浴室
▼湯口
▼コーヒーをいただきました
岩瀬湯本温泉 源泉亭湯口屋 簡易データ
福島県岩瀬郡天栄村岩瀬湯本温泉
0248-84-2001
宿泊しました:一泊二食10046円+税
8時~20時
500円
訪問:2005年4月・2015年3月(宿泊)
岩瀬湯本温泉 源泉亭湯口屋 温泉分析概要
(宿HP掲載)ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 49.2℃ 69L/min(自然湧出)
(館内掲示)含塩化土類食塩泉 49.0℃ pH=6.5 K=179.2mg Na=507.1(58.60mv%) NH4=0.1 Ca=215.6(28.60) Mg=1.1 Fe2=1.1 Mn=0.3 Al=0.7 Cl=969.8(72.62) F=8.0 SO4=202.3 HPO4=0.7 HSiO3=0.1 HCO3=0.7 HS=0.4 Br=0.4 I=0.4 H2SiO3=122.9 HBO2=55.2 HAsO2=1.7 CO2=24.5 HS=1.0 (S38.12.4)
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