コンテナ温泉(閉館)

鯖石温泉(コンテナ温泉)は2016年8月頃閉館しました

個人所有の温泉を、おばちゃんがひとりで管理している施設があるというので行ってみた。案内も看板も一切ないので、外観からココに温泉があるとは分かりずらいです。玄関を入ると受付があり、「入湯できますか?」と聞くと「どうぞどうぞ」と言う。好意で自家用の温泉を開放しているそうで、料金は寸志。浴室へ向かい、浴槽を見て驚いた。なんと荷物などを入れ保存する業務用コンテナだ。

1×1.5mの簡易な浴槽には、無色透明・大量アワに薄いダシ塩の湯。ほのかな温泉臭の湯が、浴室内を張り巡らせてある鉄管より、浴槽へほぼダイレクトに投入。加水も少量あるドンドコの掛け流し。分析表では源泉温度は40.8℃とあるが、おばちゃんが言うには現在は51℃らしい。いろいろ、温泉についての話をお聞きすることができた。ご親切にも分析表のコピーを頂戴できた。いつまでも元気でいて欲しいおばちゃん、いつまでも在り続けて欲しい素朴な温泉であった。
(三昧・2006年1月)


この温泉の事は知っていたものの、なかなか訪問の機会はなく、今回たまたま近くを通りがかったので寄ってみました。ここは個人所有の温泉を御好意で御近所さんに開放しているもの。外観では温泉の表示もないし、前情報を知らなければ立寄る事は難しいと思います。湯小屋では感じのいい奥さんが優しく迎えてくださいました。

早速男女別の浴室へ向うと、普段は業務用で活躍しそうなブルーのコンテナがひとつ。それがうまい具合に浴槽として使用されています。2人程入られる立派なものです。バルブで湯量を調節できる管からジャカジャカと熱めの湯が投入され、浴槽内でも結構な熱め。なにしろ小さな浴槽に大量投入なので、湯がザコザコと溢れまくっています。無色透明薄ダシ塩味の湯で、細かな泡がビッシリ付着。泡付きはあるもののスベ感はありません。とても温まる湯で、熱さも加わりアッという間に汗だくとなってしまいました。

訪問時は地元のお婆ちゃんと御一緒したのですが「以前は別の温泉場の共同浴場を使っていたけれど、加水したら怒鳴られて悲しかった、ここなら水を入れても誰も怒らないし、皆優しいからのんびりできる」と仰っていました。浴槽には加水用の蛇口と飲泉用?のコップ、シャワーまであります。浴後に温泉を開放してくださっている奥さんと少しばかりお話し。なんでも、ここの噂を聞き付けて東北は勿論、関東各県遠路あちこちから温泉好きが来るそうで。みなさんよく御存知ですね。
(まぐぞー・2006年1月)

▼外観

▼壁の四角い穴に料金投入

▼男性浴槽

▼お湯がドバドバ捨てられています

鯖石温泉(コンテナ温泉)は2016年8月頃閉館しました

鯖石温泉(コンテナ温泉) 簡易データ

青森県南津軽郡
6時頃~21時頃
奥さんによると「入浴料に特に決まりはなく寸志で」との事
→その後100円と決まったようです。
訪問:2006年1月

鯖石温泉(コンテナ温泉) 温泉分析概要

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 40.8℃ pH=8.4 180L/min(動力) 溶存物質計=2846mg Na=798.0mg(78.94mv%) K=4.6 NH4=0.3 Mg=0.5 Ca=182.0(20.65) F=1.6 Cl=743.3 Br=0.6 I=0.1 SO4=1011(48.60) HCO3=48.8 CO3=12.0 H2SiO3=40.5 HBO2=2.3 (H11.8.2)