大好きな湯段温泉の別荘地に建つ温泉宿の「時雨庵」です。外観からはあまり宣伝などせずひっそりと営業している感じの印象を受けます。一般宿泊のほかにも、三食付の湯治プランもあるのがいかにも湯段らしい。食事付き入浴がメインのようですが単なるお風呂だけの立ち寄りも受け付けてくれました。上品そうな女将さんが切り盛りしていて、キレイで清潔な雰囲気のお宿です。
浴室は大きい浴槽を備える浴室と、小さい方との二箇所あります。訪問時は大きめ浴槽が空いていて「貸切でどうぞ」との事。3人ほどでちょうど良い広さの浴槽は、縁が温泉析出物で見事に赤茶色に染まっていた。湯は薄緑がかったもの、湯の表面はやや白っぽく濁ったようにも見える。湯口より適量の源泉を投入。土類臭に甘味が目立ち、弱金気に弱塩味。キシキシの浴感がありで、湯口ではガス発泡臭がする。浴槽42℃で湯口では44℃。ここの別荘地の湯と湯段温泉旅館群で利用しているお湯とでは同じ湯段でも源泉は別物なので比べてみると面白いです。
(三昧・2006年7月)
湯段温泉の中でも別荘地内に位置する温泉宿です。木材をふんだんに使用したお宿は大きな看板もなく見逃してしまいそう。まさに隠れ宿的存在でしょう。館内は民宿的アットホームさと、どこか女性向き雰囲気がいい具合に融合しています。
浴室は大小二箇所あり、どちらか空いている方を貸切利用するシステムのようです。訪問時は大きい方を利用させていただきました。浴室はタイルの洗い場にこぢんまりとした扇形の浴槽がひとつ。浴室はとても綺麗に清掃され気持ちよく利用できました。
湯口より流し込まれる湯は適温。とても良いガス臭が漂い、湯の落ち込む部分では細かな泡が沢山弾ける様子が見られます。湯の中にも細かな泡が沢山浮遊しそのため湯の色が白味がかって見える程。皮膚にもビッチリ泡付きがあるので湯そのものはキシキシするも泡効果でヌルスベとした肌触りとなり心地よいです。漂うアワアワと温泉成分で変色した浴槽の色も重なり、いまひとつ本当の湯の色がわかりにくいのですが、何かしらの緑紺がかった貝汁濁りでしょうか?湯口より一口含んでみると甘味の突出した薄塩土類風味。静かな環境が気に入り、たっぷりと湯を満喫する事ができました。
(まぐぞー・2006年7月)
▼今回利用した大きい方の浴室
▼いい色に染まっています
▼湯口
▼浸かった様子
青森県弘前市大字常盤野字湯段萢4-36
→Googleマップでみる
0172-83-2089
立寄り要問合せ
300円→350円
訪問:2006年7月
湯段温泉(利用源泉名は不明)ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物泉 42.4℃(H9.5.16)