「八甲田温泉 遊仙」は改装の後「ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉」として営業しています。このページの情報は旧施設「遊仙」時代のものです。
八甲田温泉 遊仙 2006年5月
八甲田山麓に湧出する温泉の一つです。以前に一度立ち寄りしたが再訪問してお湯を確認したく、ようやくその機会に恵まれた。五月の連休でしたが、この地域はまだまだ残雪がたくさん。
内湯はほぼ円形の浴槽を仕切りで区切り、温度の異なる浴槽を設けてあります。それぞれの浴槽には薄緑色がかった混濁湯が満たされており、粘土臭に弱金気臭。微塩味で強キシキシの浴感があります。湯温は42-44℃。源泉は浴槽内へ直接注入されていて湯は新鮮そのものです。オーバーフローも相当量があり、源泉使用量もそこそこあるようす。
内湯からそのまま移動可能の露天風呂は、屋根などは全くなく開放感溢れる岩風呂となっています。この時期の露天風呂は残雪を眺めながらの湯浴みが楽しめました。露天岩風呂は、ほぼ同じ広さの岩風呂が横並びで位置しており、内湯とは異なる酸性泉を利用。ぬるめの37-38℃なので長めにゆったり湯浴みする事ができます。湯は薄く白濁しており、レモン酸味、弱苦味に刺激的な明礬臭、タマゴ臭が香ります。このタマゴ臭がそこそこ香り、満足感を増加させてくれます。露天風呂の湯口に置かれたドラゴンが楽しい。
(三昧・2006年5月)
田代平湿原の目の前にある旅館。以前日帰り訪問した際、お湯が気に入り再訪問してみました。御宿はイマイチ冴えないB級観光旅館といった佇まい。日帰り受付開始直後に訪問した所為か、ロビーにはお客さんの姿もなくシーンとしています。
料金を支払い早速浴室へ。遊仙には男女別に大浴場(内湯+露天風呂)があり、それぞれ趣が違います。男女入替えの有無は不明ですが、2回とも女性は同じ浴場でした。さて、温泉です。脱衣所を抜けると広々とした内湯があり、ふたつの四角い浴槽があります。ひとつが10人サイズの普通浴で、もうひとつが4人サイズの浅め浴槽となっています。以前訪問した際は、大鋸屑を溶かしたような黄土がかった湯が溢れ、一方がぬるめ、もう一方が熱めとなっていました。ところが今回は、両方共に温度差のない熱めの白濁した湯がザアザアと大量掛け流しとなっているのです。お湯の状態や光の具合で前回とは色が違って見えたのかもしれません。
内湯から続く露天風呂は10数人は入られる広々サイズ。周囲を木立に囲まれ清々しい中で湯浴みが出来ます。湯は無色透明、細かな白湯花が沈殿するもので、人肌より温かい程度のなんとも心地よい「ぬる湯」です。湯口より、一口含むと酸っぱい硫黄風味。訪問時は5月でしたが、周囲にはまだまだ残雪が光ります。抜けるような青空も美しく、いつまでも長湯をしてしまいました。ところでこの露天風呂、前回訪問時から改装をしたようで、「直した方がいいなぁ」と思っていた浴槽底のザラザラ(足裏やお尻が痛かった)が改善され、心地よく利用できるようになりました。
この他に女性側には、露天風呂と脱衣所の両方から行ける湯小屋があり、中には木造浴槽がふたつ。名物のラムネ風呂とミルク風呂が楽しめます。こちらは温湯で長湯向き。ラムネ湯なんて、どんなピチピチ感が楽しめるのだろうと想像していたら、殆ど泡パチが感じられず。じっとしていると泡が付く程度でしたが( ^ ^ ;)ちなみにこの湯小屋、5月訪問時は「冬期閉鎖」となっていました。帰宅後「遊仙」のホームページで知ったのですが、二箇所の大浴場の他に、貸切風呂もあったようです。
立寄りでも無料で寛げる休憩スペースがあり、環境もよく、お湯も良い・・ここは、一度宿泊でじっくり楽しみたいお宿のひとつです。
(まぐぞー・2006年5月)
▼八甲田温泉 遊仙 外観
▼5月まだ雪がたっぷり残っています
▼男性内湯
▼女性内湯
▼浴槽
▼別の角度から
▼女性露天風呂
▼浴槽から
八甲田温泉 遊仙 2003年8月
▼八甲田温泉 遊仙 外観
▼フロント周り
▼休憩広間
▼・・福助?
▼女性ラムネ風呂
▼女性露天風呂
「八甲田温泉 遊仙」は改装の後「ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉」として営業しています。このページの情報は旧施設「遊仙」時代のものです。
八甲田温泉 遊仙 データ
青森県青森市
8時~20時
500円
冬期休業
訪問:2003年8月・2006年5月
八甲田温泉 遊仙 温泉分析
3号泉(露天風呂) 酸性明礬泉 41℃ pH=2.4 360L/min 成分総計=2870mg Al=291mg(61.82mv%) SO4=1559(68.57) Cl=478(28.51) HSO4=132
5号泉(大浴場) 含土類石膏芒硝泉 64℃ pH=7.8 630L/min 他は詳細不明