インレー湖の有名温泉「カウンダイン温泉」以外にもまだ温泉があるというので、「この辺かなぁ」という場所を聞いて不確定なまま現地訪問しました。
宿泊したホテルはインレー湖観光の拠点ともなるニャウンシェという町にあり、そこからインレー湖ボートツアーそっちのけで温泉を目指します。そもそも温泉の所在地が特定できておらず(訪問当時GoogleマップにもMAPS.MEにも記載なし)、実際に入浴できるのかも定かではない、大体の場所しか分かっていない状況での探索となりました。
温泉があるらしい場所までの距離は片道で約15km、往復30kmほど。この距離をホテル無料貸し出しの整備不足ママチャリで移動するのはきついと思い、レンタルバイクは無いかと訊いてみるも「バイクは無い」との事で仕方なくママチャリで行ってみることに。炎天下の中、自転車を漕いで途中迷いつつ、最後は周辺住民や子供達に聞いてなんとか発見することができました。
一見すると農園のようにも見える温泉、入浴施設としてはプールのような露天浴槽と、タイの温泉でもよく見かける一人用のバスタブを備えた個室浴室が数部屋ある。
利用方法は内鍵をかけて、バスタブ浴槽脇にある温泉バルブを開けて軽くお湯で流して洗浄する。その後、栓をして湯を投入する。湯口にて体感42℃ほどなので加水せずにMax投入するといいでしょう。お湯は緑がかったように見える透明湯、すべキシ感があり土類重曹臭を感じるものです。贅沢にもお湯を掛け流して温泉をたっぷりと楽しんでしまいました。
ホテルに戻る頃には、暑さに加えて尻は痛いし腰も痛み散々でしたが、苦労したぶん思い出に残る温泉となりました。ちなみに「タンレイロン温泉(Taung Lay Lone Hot Spring)」という名称は、ミャンマー語がわからないので地域名で勝手につけさせていただきました。
(三昧・2019年2月)
「この辺にいくつか温泉があるらしい」という、かなりボヤっとした不確定な情報だけを頼りに、ホテルから片道約15㎞(迷ったので実際は20㎞弱)の道のりを、はるばる無料レンタルのママチャリで探しに行きました。我ながら「よくやるよ」と呆れつつ、何気に観光地を巡るよりも、こういうことが楽しかったりしますが。
案の定道に迷い、何人ものミャンマーの人に聞き込みを入れてようやくお目当ての温泉に辿り着きました。実際に温泉を見るまでは「本当にあるのかな?」と半信半疑だったわけですが、目の前に溢れる温泉を見た瞬間、疲れも吹き飛び大興奮。一見すると農家にも見える敷地内には、管理棟、個室風呂、露天風呂が点在していました。
露天風呂(ロンジーまたは水着着用)は塀によって男女に分かれ、どちらもプールのように広い浴槽となっています。男性側は三つに仕切られ、女性側は二つに仕切られた浴槽で、女性側はそれぞれ温度差がつけてあり、片方がぬるめ、もう片方がやや適温寄りのぬるめの掛け流しです。緑黄土がかって見える湯は目にも鮮やかで、浴槽サイズにしては鮮度も思ったほど悪くない印象でした。また、露天風呂の手前には洗い場用の円形樽掛け湯槽も設置されていました。
続いて個室風呂ですが、こちらは結構人気があるようで、私達の訪問中も何組かの家族が湯浴みに来ていました。私達はひとつの個室を二人で利用したのですが、ミャンマーの人達は家族連れであっても、ひとり一部屋づつゆったり浸かっていたのが印象的でした。
鄙びた湯小屋にはひとりサイズの長方形タイル浴槽がひとつあり、バルブを開いてお湯をセルフ投入する仕組みです。この湯がまた加温・加水の必要がない絶妙湯加減で、浴槽でははややぬるめ寄り適温となり、ドバドバと掛け流すことができます。ほんのり黄土濁りがかった湯はやや引っかかり感があり、土類系の優しい香りが漂うなかなかの湯です。
BGMは管理人さんの趣味なのか常にミャンマーの演歌がかかっているのですが、その中に北国の春のミャンマーバージョンが流れ、隣に入っていたお客さんが鼻歌を歌っていたのが印象的でした。
(まぐぞー・2019年2月)
▼温泉入口(ここを見逃さないように)
▼中に入っても温泉には見えません
▼売店兼管理棟
▼男女別露天風呂(塀の向こうが女性用)
▼左が男性、右が女性用です
▼男性露天風呂
▼三槽のうちひとつは空でした
▼湯口
▼女性露天風呂
▼洗い場槽その1/洗い場槽その2
▼個室風呂
▼個室風呂入口
▼利用した個室風呂
▼湯口
▼掛け流し利用できます
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タン レイ ロン温泉(Taung Lay Lone Hot Spring) 簡易データ
→Googleマップでみる
露天風呂(水着着用・男女別)500チャット(約35円)
個室風呂一部屋1000チャット(約70円)
もしかしたらひとり500チャット(約35円)かもしれない
訪問:2019年2月