島根県大田市の池田地区にある池田ラジウム鉱泉放泉閣です。立ち寄り出来るかなと思いつつ玄関を入り呼び鈴を押す。物静かな感じの女将さんがいらして出迎えいただいた。入浴をお願いするとすぐに「いいですよ」と脱衣所や浴室の電気をつけて準備いただいた。どうやら浴室は一つのみで貸切の家族風呂として使われているようだ。脱衣所入り口横と脱衣所壁にダブルで分析書を掲示、利用状況も同時に掲げている。
脱衣して浴室扉を開けてみると左手にシャワーが2台、右手に3人サイズ縦長浴槽を配置する。浴槽は保温用の蓋がしてあり、入浴時に外して湯上り時に蓋をして退出するルールなのだろう。
蓋をとると湯面上に白っぽい膜が張っているように見える。静かに湯に浸かるが、膜はオーバーフローにより排水口へと流れ去ってしまった。お湯は薄く白っぽいような濁り湯が溜め湯状態になっている。源泉バルブを開くと冷たい鉱泉が湯口を経由してMaxで約25-30L/minもバシャバシャと注がれる。
源泉はダシの効いた甘塩味、多少ならずラジウムも出ているのかも知れない。あまり長々と冷たい源泉を投入してしまうと、浴槽内が一気にぬるくなってしまうので注意しましょう。好みに応じて浴槽内の追い炊きが可能で、源泉バルブの上部に加温スイッチがあるのでONするとボイラー加温が始まる。終わり次第、ボイラースイッチOFFを忘れずに。
浴室のガラス扉向こうには1-2人サイズの露天風呂があったが加温されていない溜め湯状態だったので今回は遠慮して見学のみにした。
(三昧・2018年9月)
三瓶山の周囲には個性的な温泉が点在していますが、この池田ラジウム鉱泉もそのひとつです。立ち寄りに関しては不明でしたが「とりあえず行ってみよう」と、いつものように直接突撃してみることに。山間の細い道を進んだ先に池田ラジウム鉱泉はありました。門柱の表札がなければ一般のお宅に見えなくもありません。立ち寄りを伺うと物静かな雰囲気の女将さんが迎え入れてくださいました。
館内に浴室はひとつのようで貸し切りで利用させていただけました。脱衣所を抜けると蓋のされた3人サイズ浴槽がひとつあります。蓋をどかしてみると、浴槽には薄茶色に濁りを帯び、湯面をビッシリとロウのような湯膜の覆った湯が満たされていました。そして壁には源泉を投入するバルブと、加温用のスイッチがあります。どうやら好みにより冷たい源泉を自由投入したり加温を加えたり、ということでしょうか。
肝心の湯は、そっと湯に浸かるとザバーーッと溢れ出しがあり、あっという間にロウ状の湯膜が流れ去ってしまいました。バルブを開け源泉投入すると常に掛け流しが楽しめます。ただ源泉は冷たいので、あまり入れすぎると浴槽湯がぬるくなってしまうので、投入はほどほどにしておきました。浴槽湯は人肌よりあたたかい程度のぬる湯でしたが、試しにちょっと加温もさせていただきました。源泉は口に含むと、これで御粥を作ったら美味しそうな、甘塩だし味がします。浸かっているとちょっと体がダルく眠くなる不思議な感覚の湯でした。
(まぐぞー・2018年9月)
▼外観/玄関まわり
▼浴室・最初は蓋がされています
▼浴槽
▼湯膜ビッシリ
▼源泉バルブと湯口
▼浸かった様子(床を流れる大量溢れ出し見えますか?)
▼露天風呂
▼源泉
池田ラジウム鉱泉 放泉閣 簡易データ
島根県大田市三瓶町2660-2
0854-83-2833
立ち寄り時間要問合せ
500円(一時間以内だったかな?)
訪問:2018年9月
池田ラジウム鉱泉 放泉閣 温泉分析概要
池田ラジウム鉱泉・3号泉 含放射能-ナトリウム-塩化物冷鉱泉 17.4℃ pH=? 溶存物質計=9.23g Li=3.7mg Na=2500 K=206 Mg=147 Ca=287 Sr=5.9 Mn=0.7 Fe2+Fe3=3.9 F=0.9 Cl=3730 Br=11.8 I=1.4 SO4=456 HCO3=1640 H2SiO3=138 HBO2=91.3 HAsO2=4.2 CO2=792 (H26.12.4) ※温泉利用状況=加温あり