昨年末に再訪した坂巻温泉です。今回は登山後の汗流し入浴で、上高地への乗り入れバス拠点でもある「さわんど温泉」の温泉施設はどこもかしこも芋洗い状態を予想して、坂巻温泉さんにお世話になりました。
受付後、二階にある内湯へ移動します。すると浴室が新たにリニュアルされていました。タイルの色がクリーム色系で統一されたせいか、浴室内自体がとても明るくなっています。浴槽も同じく同系色にリニュアルされていました。浴槽内に大量に沈殿&浮遊していた湯華は現在も変わらずの状況です。お湯は特に変化はなく安心しました。それと分析書も新しいものに更新されていました。
内湯で登山の汗と汚れを落とした後は別箇所にある露天にも少し浸かってみました。こちら露天風呂は浴槽やお湯について特に変わりはありません。ただ、浴槽底に敷いてある砂利を歩いた時、足裏に感じる痛みが強いように思えました。単なる足裏ということもあり、自身の不健康のせいかも知れません。
(三昧・2018年8月)
上高地エリアにある秘湯温泉宿の坂巻温泉旅館です。ここも久々ですね、ひと昔よりも、もう少し前に訪れたきりです。12月の吉日、外は細かな霰が降るなかに訪ねてみました。前回、玄関前でポリタンで汲んだ源泉は見当たらず、ですが融雪で使っていたのかも知れない。
受付して露天風呂から入りました。10人サイズの岩風呂、木樋を通じて30L/minオーバーの投入湯量がありました、お湯は無色透明、白や灰色や茶色系統の湯華が大量に浴槽内を動き回っていました。焦げタマゴ臭を感じる重曹泉がかけ流し。湯温は湯口58.5℃、浴槽で43℃でした。
次に服を着て内湯へ移動しました。実はどんな内湯だったか全く忘れており、浴室に入ってもあれっこんなんだっかな?と頭を傾げるほど記憶から飛んでいます。湯は無色透明、焦げタマゴ臭。露天とほぼ同量と推定される投入湯量があるので内湯の方が鮮度的には上なのは前回と同じ印象をうけました。とにかく湯船を動き回っている湯華の量が凄いです。湯に浸かっていると身体にグルグルと絡んでくるほどです。浴槽湯温は42℃で快適に湯浴みができ、久しぶりの坂巻温泉は満足のお湯でした。
(三昧・2017年12月)
秘湯会加盟のお宿です。入り口玄関前には温泉と湧き水が自由に汲めるようになっています。持ち帰り容器が無い方の為に無料で空ペットボトルの用意も有り。
さてお風呂ですが内湯と露天がありますがそれぞれ別棟にあるので着替えが必要です。まずは内湯は2×3Mのタイル張り浴槽で浴槽縁には岩が組んである。湯に浸かってみる。半端ではない大量の湯がザーザーと溢れ出します。浴槽脇の湯口からは滝のように50L/Min以上は投入されていて、この浴槽の大きさからして十分すぎるほどです。湯は無色透明でたまご臭、たまご味で飲み易いです。飲泉コップ設置。また白い湯華が浮遊している。
露天風呂は庭園風露天風呂で浴槽底に玉砂利が敷いてある変わり種で、歩くと足底が気持ちいいです。健康によさげな露天風呂。湯は内湯と同じ源泉ですが内湯のほうが断然新鮮です。帰りには玄関前の温泉汲み場でポリタン一本の源泉を汲んで帰りました。
(三昧・2003年7月)
数か月ぶりの再訪です。今回は槍ヶ岳下山の後の汗流しで立ち寄りました。今回は上高地グリーンシーズンの真っただ中ですが、まだ宿泊客の来館前だったためか館内はとても静かです。前回訪問時と大きく変わった点としては、内湯がすっかり改装されていました。以前は落ち着いた色合いの岩を配した浴室でしたが、新しい内湯はタイルばりでとても明るい雰囲気となりました。浴槽の位置やサイズはほぼ変わらないと思うので、浴槽だけがすっかり入れ替わったような感じです。個人的には新しい浴室の方が明るく断然好みです。
お湯は特に変わりなく、ほんのり白濁を帯びてもみえる熱めの無色透明湯に灰色がかったモワモワとした湯花がたくさん沈殿するもので、柔らかな焦げタマゴ臭も健在でした。
(まぐぞー・2018年8月)
なんと15年ぶりの再訪問です。梓川沿いの国道にあるトンネルとトンネルの間に位置するのですが、この立地には再度来てみても、やっぱり不思議な印象を受けます。お宿の外観は特に変わった様子は無いように思いますが、前回の夏場と違い今回は上高地がシーズンオフの冬場なので、お宿には他にお客さんの姿はなく渓流沿いを猿だけが走り回っていました。
受付を済ませ、先ずは前回見学のみにした露天風呂へ向かいました。露天風呂は脱衣所も屋外なので、寒いこの季節はちょっと厳しいものがあります。女性露天風呂には5~6人サイズの岩風呂がひとつあり、ほんのり白濁がかっても見える無色透明湯が掛け流されています。男湯側は浴槽が大きいぶん、そのサイズにして投入量が少なめなようですが、女湯では浴槽がこぢんまりとしているので十分な量の投入はあると思います。やや熱め寄りの適温に加水された湯の中には、白やグレーの細かな溶きタマゴ状湯花が無数に舞い、湯面からは焦げタマゴ臭がプンプン香ります。浴槽底に玉砂利が敷かれやや足元が落ち着かないのが難点ですが、小雪舞う露天風呂を楽しませていただきました。
続いて二階の内湯へ向かいます。こちらも以前と変わった様子はありませんが、さすがに15年ぶりとあって浴室全体に年季が入っていました。浴室は前回同様にスチームサウナのように蒸し蒸しします。5人サイズ浴槽がひとつあり、無色透明の適温湯が溢れ出しも豊富な掛け流しとなっています。湯の中には大量の湯花が舞い、焦げタマゴ臭がプンプンです。湯の鮮度は露天風呂よりも内湯の方が良いように感じました。ちなみに内湯にシャワーは二つなので、下山ラッシュ時は順番待ちになっちゃうかな。
(まぐぞー・2017年12月)
何度か目の前を通りながら、今まで素通りしていた坂巻温泉旅館です。今回初めて日帰り訪問してみました。さわんど温泉から上高地へ向かう158号線沿いのトンネルとトンネルの間に位置するという、なんとも印象的な場所にあります。上高地の玄関口ともいえる山々に囲まれた場所にあり、すぐ目の前を梓川の清流が流れる好立地です。
お宿は鄙びうんぬんはない、ごく一般的な中規模温泉旅館といった造りです。訪問時は観光シーズン真っ只中の夏場だったからか、はたまた「日本秘湯を守る会」のブランド効果なのか、なかなかの賑わいでした。
館内には男女別に内湯と露天風呂があり、それぞれ離れているので一度着替えてからの移動となります。受付を済ませ、まずは二階の内湯へ。やや蒸しっとした浴室には5人サイズの長方形タイル浴槽がひとつあり、無色透明の湯がふんだんに掛け流されています。源泉温度からしておそらくは加水と思われる適温湯は、焦げタマゴ臭がプンプン香り、一口含むと美味しいタマゴ風味がします。窓の外には緑の木々が見え、気分の良い湯浴みをたっぷりと楽しむことができました。
その後、露天風呂へも向かったのですが、こちらは既に大勢の人が浸かった後のようで目視的にやや鮮度に欠ける印象。内湯で長湯してしまった事もあり、こちらは見学のみにしました。
(まぐぞー・2003年7月)
▼新しくなった男性内湯
▼湯口/グレー湯華は健在
▼新しくなった女性内湯
▼湯口/洗い場(シャワー4台に増えました)
▼男性露天風呂
▼露天風呂湯口/浴槽から
▼外観
▼フロント/館内
▼男性内湯
▼湯口/お湯
▼女性内湯/湯口
▼男性露天風呂
▼女性露天風呂/湯口
▼露天風呂からの眺め
0263952453
露天風呂9時~16時・内湯11時~16時
訪問:2003年7月・2017月12月・2018年8月
坂巻温泉2号源泉(源泉における分析)単純硫黄温泉(硫化水素型) 72.5℃ 160L/min pH=6.5 溶存物質計=0.936g Li=0.9mg Na=204.0(70.51mv%) K=21.2 NH4=0.6 Mg=2.9 Ca=54.4(21.54) Sr=1.6 Ba=0.2 Mn=0.5 F=4.1 Cl=159.3(36.77) I=0.2 HS=1.6 SO4=60.0 HCO3=378.3(50.78) H2SiO3=23.8 HBO2=22.6 CO2=128.4 H2S=6.5 (30.2.6) ※温泉利用状況=掲示見当たらず
【以前の分析】坂巻温泉 ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 67.5℃ pH=6.6 232L/min 溶存物質計=1088.2mg Li=1.0mg Na=180.5(61.14mv%) K=13.8 Mg=7.2 Ca=75.7(29.44) Sr=1.3 Ba=0.1 Al=0.1 Mn=1.3 Fe2=1.2 F=3.8 Cl=137.3(29.75) Br=0.3 SO4=190.8(30.51) HCO3=303.0(38.20) H2SiO3=162.4 HBO2=8.4 CO2=140.7 H2S=0.2 (H18.2.17) ※温泉利用状況=30-40%の加水あり、内湯の溢れ湯を露天風呂の底面に抽入している場合あり、清掃の際にのみ塩素系薬剤にて浴槽の消毒あり
【以前の分析】坂巻温泉源泉 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(硫化水素型) 78.8℃ pH=6.6 溶存物質計=1066mg Na=228.2mg(77.74mv%) Ca=42.9(16.75) HCO3=365.9(46.31) Cl=200.7(43.69) HS=1.7 H2S=4.7