ギリシャの温泉｜コス島｜海岸露天風呂(Therma Beach)

エーゲ海に浮かぶリゾートの島々。その一つのコス島に温泉があって誰でも自由に利用できるというので行ってみました。

島内にはレンタカーとレンタバイク、レンタル自転車が所々にあって借りることができます。バイクで行きたかったのですが国際運転免許証が10日前に期限切れのために仕方なく自転車を借りて向かうことにしました。2019年訪問時の目安としてですがレンタル料は自転車は一台4ユーロ（約480円）、150cc位のスクーターは20ユーロ（約2400円・要二輪運転可の国際運転免許証）、自動車については聞いていません。

また、タクシーはコスタウンから単に温泉に行くだけなら片道約20ユーロ（ドライバーに訊いた値段）ですが、今回のようなオフシーズンだと現地のCafeや売店がクローズしているので帰りのタクシーを呼んでもらえません。なので行ってもらって温泉に浸かっている間は待機してもらって入浴終了次第に戻ってくる、という贅沢コースになりますが、料金は交渉次第です。

運行していれば一番手軽そうなバスは、現地バス停事務所に訊いたところオフシーズンでは温泉まで運行しておらず残念。オンシーズンにはしっかりと温泉入口まで路線バスがあるようです。オンシーズンに温泉までのバスが出ているバスステーションとして確認できたのはここ(→Googleマップ)でした。※目印になりそうなピンを拾いました。この辺りにバス停があるので、周囲をみわたせば見つかると思います。

今回利用したレンタル自転車で行く場合は、コスタウンからは島の外周を時計回りに進みます。最初は平坦な道ですが、国境警備施設あたりから緩やかな坂道、徐々に急な坂道になります。しばらくはヤギが闊歩する荒涼とした海岸沿いが続きますが、温泉入口はシーズンオフでも休業中のカフェや看板などが現れるのでそれとわかると思います。コスタウンの上記バスステーションから露天風呂入口までは約1時間ほどかかりました。

温泉入口から温泉へは未舗装のダート坂道を海岸まで下っていかなくてはなりません。砂利で滑って転んでも嫌なのでシーズンオフで休業しているカフェの脇に自転車を停めて徒歩で海岸まで下りて行きました。温泉入口から時間にして10分ほどで温泉に到着です。

目指す温泉は海岸脇に湧出していました。岩や石で囲いがされているので行けばわかるでしょう。第一印象としては海岸沿いに自然湧出している温泉を囲って露天風呂にした、という感じです。温泉の周りにはトイレと廃墟のような施設があったのでそこで水着に着替えました。

ざっと見て30人は同時に浸かることができる広さがある浴槽です。温泉は浴槽底の至る箇所から湧出しているようで、ブクブクとしたジャグジーのような泡が湯面へと目掛けて水面下から上がって来ています。更に浴槽脇の奥地の方からも温泉が湧出しているようで、そこからタマゴ臭がぷんぷん香る源泉が流れ込んできます。

海岸沿いの岩礁部分では硫黄成分によるものと思われる白く変色している部分もありました。温泉は浴槽の構造上からしてどうしても海水が混ざるので源泉100%ではありません。勝手に泉質を推測すると含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物強塩泉とでもなるでしょうか？浴槽内の浸かる場所によって熱め～適温～ぬるめの温度差があるので好みの湯温で浸かることができます。ただ場所によって浴槽底に尖った石などもあったのでケガしないよう注意も必要です。

40分ほど入浴を楽しみ、満足したとろで着替えをして終了です。入浴にて結構な体力を消耗しての帰り道はしんどかったですが地道にコスタウンへと戻りました。ギリシャのコス島に来たら是非ともこの温泉に浸かることをおススメします。
(三昧・2019年11月)

▼コスタウンの中心地から出発です