鶯宿温泉うぐいす旅館は閉館しました
開湯450余年を誇る鶯宿温泉です。その昔、鶯が傷ついた足を浸して治していたところから名が付いたそうです。現在も3000数百Lもの湯量を湧出している様子。観光協会にあるパンフをみて立ち寄り入湯は「鶯旅館」の風呂の写真が気にいってしまい、早速地図を頼りに行ってみました。駐車場はお宿の方が教えてくれます。お宿の外観のみた感じはアパートというか、普通の民家そのものです。玄関横には北の国らしく灯油タンクが設置。お宿の中はかなりガタがきているというか、かなりの鄙び様です。床もミシミシと鳴いてます。
お風呂は階段を降りた地下にあり、男女混浴となってます。長方形の石作り浴槽で源泉が浴槽底の石の割れ目から自然湧出してます。直湧き温泉と共にポコポコと泡も浮上。湯温が高いせいで残念ですがホースで加水されてます。また分析書の数値にある硫黄臭も感じとれず。だけどここのお風呂は気に入りましたよ。素泊まり、宿泊共に格安で利用できるそうです。
(三昧・2003年8月)
通りがかった鶯宿温泉。「さて、どこへ行こうかと迷った時の観光協会頼み」というワケで鶯宿温泉の結構立派なパンフレットを貰って来た。ペラペラページをめくり、どこへ行こうか探していた所、目にとまった写真が一枚。鄙びた雰囲気満点の浴槽の写真が「オイデ、オイデ」と誘っている。そこが「鶯旅館」でした。鶯旅館は温泉街の川沿い、細い道に面して建ち、車は対岸の駐車場に停めます。場所はお宿にいる人が丁寧に教えてくれます。
さて、玄関に行くと出迎えてくれたのが、随分脱力感に満ちあふれたラフな親父さんで、建物自体もかなり年季が入り、こちらも脱力感に満ち溢れていました。実にフレンドリーな親父さんに案内され、鄙びを通り越し今にも崩れ落ちそうな廊下、階段を経て川に面した浴槽へと辿り着きます。浴室は石造りの素朴な浴槽がひとつだけの混浴です。脱衣所も特に仕切り等がないので、男性先客がいた場合、女性は少々入りずらいかもしれません。お湯は無色透明で足元の丸い石の間から絶え間なくポコンポコンと湧き出て来ます。直湧きなので鮮度はバツグン。そして実にスルスルとした肌触りのよい湯でした。
帰り際、親父さんに「泊まっていきなよ、ご飯美味しいよぉ」と誘われ、一瞬本気で泊まろうかと思ってしまいました。
(まぐぞー・2003年8月)
▼外観
▼浴槽から
鶯宿温泉うぐいす旅館は閉館しました
鶯宿温泉うぐいす旅館 簡易データ
岩手県岩手郡雫石町鶯宿
立寄り時間?
200円
訪問:2003年8月
鶯宿温泉うぐいす旅館 温泉分析概要
効の湯源泉 単純硫黄泉(硫化水素型) 47.5℃ pH=8.4 成分総計=733mg Na=148.4mg(69.88mv%) Ca=50.0(27.06) SO4=323.4(72.93) Cl=56.24(17.17) HS=0.2 H2S=2.87