湯村温泉 ホテル吉野

湯村温泉にあり、3階建ての家族経営と思われる小規模お宿の印象。事前に電話連絡して万全を期してから立ち寄る。

脱衣所に金魚が飼育されている。浴室空間は少し蒸しっとしている。7-8人サイズの青角タイル造りの湯船が一つある。岩石湯口より突き出た塩ビ管より実測40.7℃の源泉約30L/minほどを浴槽投入している。お湯は無色透明、薄塩味、薄らと薬味、薄苦味を感じるものだ。湯に浸かっていると身体への細かな気泡の付着がまずまずある。それによるスベスベとした浴感が心地よい。とても気分が落ち着く感じの湯はとても気に入った。

扉ひとつ向うには露天風呂もありこちらも浸かってみる。陶器製の2人サイズの風呂だが、できたら贅沢に一人で浸かりたい雰囲気を持つ露天だ。内湯よりも少ない7-8L/minほどの投入量で、湯温は温めで不感温度ほどだろう。この露天、あまり使われていないのか少し湯船自体がヌルヌルするが気のせいかも。湯面上には露天特有の自然物(葉っぱなど)が浮かぶ。
(三昧・2015年2月)


湯村温泉に軒を連ねる温泉宿の中では、こぢんまりとした印象のお宿。かれこれ十数年前に一度お邪魔した事がありましたが、当時と比べると(当たり前ですが)だいぶ年季が入ってきました。ロビーまわりはやや雑多で生活感があります。ただ、このお宿は、湯村の中では特に湯と湯使いが良いです。

館内には二つ浴室があり、ひとつは内湯のみ、もうひとつは内湯+露天風呂となっています。おそらくは男女入れ替えになるものと思われますが、訪問時は内湯のみが女性用となっていました。

古びた印象の浴室に4人サイズ浴槽がひとつ。湯口より無色透明の適温源泉が投入され、浴槽内でぬるめの掛け流し利用。湯汚れの一切無い綺麗に澄んだ湯は、少しの泡付と、トローッとした優しい肌触りがあり、湯口より一口含むと、この源泉ならではの薬味を感じます。浸かっていると眠くなるような心地良い湯で、ついつい長湯。そのためか浴後はホコホコ感が持続しました。お湯はとても良かったのですが、お宿全体に元気が無かったのが気がかりです。
(まぐぞー・2015年2月)

▼館内

▼男性内湯

▼湯口

▼男性露天風呂

▼湯口

▼女性内湯

▼湯口

▼掲示

湯村温泉 ホテル吉野 簡易データ

山梨県甲府市湯村3-11-14
0552-532-878
9時~21時
500円
訪問:2002年・2015年2月

湯村温泉 ホテル吉野 温泉分析概要

ホテル吉野(浴室にて採水)ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 40.9℃ pH=9.0 26.9L/min(動力) 溶存物質計=1360㎎ Li=0.6mg Na=357.0(78.67mv%) K=10.4 Ca=76.9 F=4.2 Cl=393.5(56.23) Br=0.9 NO3=0.1 I=0.2 OH=0.2 SO4=370.5(39.06) HCO3=14.6 CO3=13.5 H2SiO3=103.8 HBO2=13.6 (H22.1.14) ※温泉利用状況=掲示確認できず