別府温泉 別府のお宿 加賀屋

北浜エリアにある二階建て全室10室の温泉旅館です。事前に立ち寄り可否を電話確認してから出かけてみました。入浴受付を申し出て浴室の説明を受けます。浴室は三か所あり、全て利用者ごとの貸切が基本のようで今回は人気がある岩風呂を貸切利用しました。他に内湯のヒノキ風呂と露天岩風呂があり、今回はとりあえず見学のみはさせていただきました。

岩風呂脱衣所より浴室へ入ります。限られた空間に岩や石を用いて造られた印象で狭くるしい感じも受ける。5人サイズの小池のような変形浴槽に薄っすらと緑がかったような湯が満たされていました。土類成分をたっぷりと感じ取れる浴槽廻りで、成長したクリーム色や茶色系のサルノコシカケのような堆積物がコテコテになっています。北浜エリアの温泉はこのようなタイプの源泉が多く湧出していてなかなか好みです。浴槽内の腰掛ゾーンにはトゲトゲ状態の析出物もあるのでお尻が痛いほどです。

塩ビ湯口は湯面内部にダイレクト投入されていて、源泉は直注入の湯使い。体感にて約44℃の湯温、十分に掛け湯をすれば大丈夫でしょう。この源泉、塩ビ管より注入されていますがゴボゴボと安定しない間欠泉のようです。たまに注入が停止したり、突然にゴボゴボ言い出したりで楽しめました。次は他の浴室を目的に寄ってみたいと思います。
(三昧・2016年12月)


華やかな大型観光ホテルが建ち並ぶ北浜地区の中にありますが、どちらかといえば鉄輪にありそうな落ち着いた雰囲気のこぢんまり系旅館です。初訪問となる今回は念のため事前に電話連絡した後に訪問してみました。そのためかどうかは分かりませんが、到着すると立ち寄りにもかかわらず快く迎え入れてくださいました。

館内には趣の違う浴室が三つあり、それぞれを貸切利用するシステムです。一通り浴室の説明を聞いた後「一番人気」だという岩風呂を利用させていただく事にしました。浴室に入ると岩に囲まれた閉鎖的な空間になっていて、まるで洞窟の中にいるような気分になります。浴室には5~6人サイズ浴槽がひとつあり、やや茶系の濁りを帯びているようにも見えるほぼ無色透明湯を掛け流しています。湯口より投入される湯は間欠泉のように出たり止まったり、洞窟のような空間と相まってなんとも不思議な雰囲気です。やや熱めに感じる湯は土類感たっぷりで、浴槽は析出物によるコーティングに覆われています。また湯口の下あたりには細かな析出物の破片が沈殿しザラザラチクチクちょっと痛いほどです。洞窟のような造りの浴室に目がいってしまいますが、お湯もなかなか良く気に入りました。
(まぐぞー・2016年12月)

▼外観

▼岩風呂脱衣スペース

▼岩風呂

▼湯口

▼溢れだし

▼壁の彫り物

▼謎のトリガーフィッシュ

▼見学したヒノキ風呂

▼こちらも見学のみの露天風呂

別府温泉 別府のお宿 加賀屋 簡易データ

大分県別府市北浜3-12-14
0977-75-7224
11時~16時(要問合せ)
500円
訪問:2016年12月

別府温泉 別府のお宿 加賀屋 温泉分析概要

別府温泉 加賀屋の湯 ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉 52.0℃ pH=7.5 溶存物質計=1.900g Li=1.2mg Na=293.9(53.81mv%) K=47.9 NH4=0.5 Mg=60.1(20.84) Ca=90.5 Sr=0.7 Ba=0.4 Mn=0.5 Fe2=0.5 F=0.1 Cl=342.5(40.33) Br=1.1 I=0.1 SO4=66.4 NO3=0.3 HPO4=0.7 HCO3=785.8(53.78) HAsO2=0.2 HBO2=5.8 H2SiO3=201.2 CO2=17.6 (H27.4.22) ※温泉利用状況=掲示確認できず