松之山温泉 凌雲閣

日本三大薬湯の一つの松之山温泉は石油臭好みな温泉ファンには有名です。外観は木造3階建ての昭和初期の雰囲気をもった建物です。レトロで雰囲気は良いです。立寄りで訪問、ちょうど団体のお客さんとすれ違いでの入湯受付けでした。

浴室は外観とうってかわってごく普通の浴室です。外観とのギャップにとまどいます。タイル張りの浴槽に無色透明、強塩味、苦味のある石油のような独特の香りの湯が循環仕様。体感温度は43℃ほど。湯は源泉と循環湯の2本投入。源泉湯口には柄杓が置いてあって飲泉可能だったので、ひとくち飲んでみると強石油臭に塩味がします。浴槽底には吸い込み口が作動中。浴感たっぷりで長時間の入湯は非常に疲れる湯でした。豪雪地帯の松之山、冬の松之山を今度は味わってみたいです。
(三昧・2004年3月)


 

松之山温泉にある有名なお宿です。以前から一度訪問してみたいと思っていたので、ようやく念願が叶いました。宮大工の棟梁を集め腕を競わせたという豪華絢爛な客間が有名ですが、お宿自体は昭和13年創業という比較的後発組。こういった趣が流行りなのか訪問時も大型観光バスが乗付け、沢山の日帰り湯浴み客で賑わっていました。

重厚な玄関を通り抜け早速浴室へ。近づくにつれ独特の重油のような重い臭いがプンと漂い嬉しくなってしまいます。浴室は男女別の内湯です。重厚な歴史ある建物とは違い意外にも普通の大浴場といった感じで、ちょっと拍子抜け。

広々としたタイル浴槽には独特の強い重油臭を発する松之山の湯が流し込まれています。浸かると体にズン!と来る重い湯で「おおっ」と思わず唸ってしまいました。飲んでみると強塩苦タマゴ味。新津温泉の塩分を濃くしたような強い味です。訪問時はたまたま団体客との入れ違いで終始独占、湯気の立ち篭める広々とした浴槽で、松之山温泉独特の香りを楽しみながら湯を満喫しました。

湯上がりにはちょっと一休み出来る休憩スペースもあり、日帰り組にもありがたいです。ただ凌雲閣の魅力はなんといっても「歴史ある客室に泊まってこそ」という気もするので、次は是非とも宿泊で楽しみたいなぁ。今回利用した男女別大浴場の他に、日帰り利用は不明ですが源泉100%かけ流しの家族湯もあるとのこと。
(まぐぞー・2004年3月)

▼松之山温泉 凌雲閣 玄関

▼ピカピカに磨きこまれた館内

▼ちょっとした休憩スペースもあります

▼あたたかい麦茶がありました

※浴室は湯気が凄すぎて撮影不可能でした

松之山温泉 凌雲閣 データ

新潟県十日町市松之山天水越81
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025-596-2100
12時~15時
不可の場合も有り。要事前確認。
500円
訪問:2004年3月

松之山温泉 凌雲閣 温泉分析

鏡の湯 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 98℃(使用80℃)Na=3476mg Mg=56.4 K=88.4 Ca=1991 Cl=5979 SO4=73.3 HCO3=56.4 Br=26.3 I=3.3 F=1.5 H2Sio3=65 HBO2=290.1
CO2=60.6