島温泉 島の湯旅館は閉館しました
何処かの施設に置いてあったパンフに載っていた島温泉。気になり寄ってみる事にしました。オリンッピク道路沿いにあるこじんまりした湯治宿です。畑仕事だった大女将に立ち寄りをお願いする。立ち寄り時間は、宿泊客が居なければ夜間までokとの事である。「お風呂の前にお茶をどうぞ」というので、お言葉に甘えてご馳走になる事にした。
男女別の浴室に、それぞれに内湯が一つある。変形型の四角形タイル浴槽は至ってシンプルなものです。大人が二人も入ればいっぱいの広さです。浴槽から溢れ出すお湯の通り道が、見事に赤茶色系の析出で変色しているのが目に付きます。蛇口より源泉を10L/minほどを投入しています。温めのお湯は無色透明、甘塩にダシ味。CO2=748.5が効いており清涼系炭酸味がはっきりと感知できます。とろみ感のある湯は肌触りよく満足。時間を掛けてゆっくりと楽しみたいお湯です。
(三昧・2005年10月)
鄙びた湯治宿の島温泉です。訪問時、畑仕事をされていた大女将さんが優しく迎え入れてくださいました。館内はごく普通のお宅のような雰囲気で、おそらくは湯治客へも家族のように接してくださるのでしょう。私達が訪問すると「お湯の用意をするので一寸待ってください」と、まずは居間に通され、お茶やお菓子をいただきました。その間「ここのお湯はオデキにも効いて昔は沢山の湯治客で賑わったんですよ」「最近は皆さん健康になったのか、湯治客は昔と比べ減りました」など、島温泉の話を聞かせていただきました。そうこうしているうちに、お風呂の用意が出来たようです。
浴室は男女別に内湯がひとつづつ。女性用は1人サイズの、こぢんまりとしたタイル浴槽。蛇口から無色透明「ぬるめ」の源泉が注ぎ込まれ、仄かに鉄とも土類とも判別不能な、なんとも言えぬ温泉臭が漂います。湯に浸かるとピリッと刺激を感じるスベキシ浴感。口に含むと甘塩ダシ鉄味に加え、これまたピリッと刺激。ウトウトしてしまうような「ぬる湯」がなんとも心地よいです。浴後は指先までポカポカ。湯治客で賑わったというのも頷ける湯でした。
(まぐぞー・2005年10月)
▼外観
▼館内
▼浴室入口
▼男性浴室
▼別の角度から
▼湯口
▼女性浴室
▼湯口
島温泉 島の湯旅館は閉館しました
島温泉 島の湯旅館 簡易データ
長野県北安曇郡小谷村大字北小谷島1889
立寄り時間要確認
500円
訪問:2005年10月
島温泉 島の湯旅館 温泉分析概要
島温泉 ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 37.4℃ pH=6.3 溶存物質計=1780mg Na=342.0mg(68.66mv%) K=9.2 NH4=1.0 Mg=7.5 Ca=116.6(26.86) Mn=1.0 Fe2=0.4 F=0.4 Cl=195.9(25.60) Br=0.9 I=0.5 SO4=3.7 HCO3=974.0(73.87) H2SiO3=95.7 HBO2=17.5 CO2=748.5 (H2.9.13)