遠軽の市街地を過ぎてR333より道道493号を南下して約9-10Kmほど行ったところにある一軒宿の「瀬戸瀬温泉セトセ温泉ホテル」です。ホテルという名前ですが到着すると古びた田舎の温泉宿といった印象です。訪問時の宿泊の可否は不明でしたが立ち寄りは営業していたので入浴してみました。受付後、廊下を進んでいくと休憩所と飲泉所がありました。口に含んでみましたがクセのない湯で飲みやすかったです。
無人の脱衣所では扇風機二台が稼働中、服を脱いで浴室へ。ちょっとした段を数段下りたところが浴室です。中央には瓢箪型の水色タイル浴槽がドーンとあります、15人以上は浸かることができるでしょうか。浴室の構造上、室内が少し薄暗く感じてしまいます。
湯舟中央サイドには溶岩湯口、ここより約30L/minを浴槽へ注ぎ込んでいます。お湯は無色透明でほとんど無味無臭、弱くツルツル浴感がありこれが唯一の特徴といってもいいでしょう。なんとも心地よい適温で(約41-42℃)、身体への刺激や負担も少ないので長く浸かることができるお湯です。近隣に住んでいたら通ってしまう温泉ですね。
(三昧・2018年8月)
8月だというのに雨が降るとたちまち肌寒くなる北海道。そんな冷たい小雨の中、辿り着いた木立に囲まれた一軒宿です。どこか懐かしい感じもする素朴な宿で、館内も飾り気のない湯治宿といった雰囲気があります。壁には開業100年以上の歴史ある遠軽駅にちなんでか、たくさんのSLの写真が飾られていました。
浴室は男女別に内湯があります。この浴室には正直ビックリしました。お宿の外観からはまったく想像できない広さなんです。脱衣所を抜けるとホールのように広い浴室がドーンと現れます。窓が大きくとられた浴室で、その大半は目隠しのため曇りガラスやペイントが施されていますが、それでも外光がよくさしこみ明るい雰囲気です。訪問時は生憎の雨でしたが、これが晴れた日ならさぞや清々しいだろうなぁと思いました。
広々浴室の中央には15~20人サイズの眼鏡型浴槽がひとつあり、湯口より無色透明湯が静かに流し込まれ、浴槽縁よりサラサラと溢れる掛け流しとなっています。この湯が一点の曇りもない澄み切ったもので、熱すぎずぬる過ぎずの絶妙湯加減。コレといった派手な個性はないものの、毎日浸かるには最高の湯です。宿そのものは鄙び系ですが、浴室は綺麗に清掃され気持ちよく利用することができたのも好印象。ここは北海道の中でもぜひ再訪したい宿のひとつとなりました。
(三昧・2018年8月)
▼外観
▼休憩スペース
▼SLの写真
▼飲泉蛇口
▼掲示
▼廊下の掲示
▼浴室入口/男性脱衣所
▼男性浴室
▼湯口
▼掛け湯槽
▼女性脱衣所
▼シーツや枕の刺繍に優しさを感じます
▼女性浴室
▼浴槽
▼湯口と溢れ出し
▼掛け湯槽
▼シャワーもあります/ヒップそりに書かれた注意書き
瀬戸瀬温泉 セトセ温泉ホテル 簡易データ
北海道紋別郡遠軽町湯の里
0158-44-2021
8時~20時
水曜日休み
500円
訪問:2018年8月
瀬戸瀬温泉 セトセ温泉ホテル 温泉分析概要
瀬戸瀬温泉(男湯浴場での分析)アルカリ性単純温泉 42.8℃ pH=9.3 溶存物質計=0.157g Na=32.5mg(92.76mv%) K=0.6 Ca=1.8 F=1.0 Cl=4.0 OH=0.3 SO4=19.8(26.11) HCO3=12.9 CO3=23.2(49.04) H2SiO3=60.4 (H26.6.24) ※温泉利用状況=掲示確認できず