飯坂温泉 みちのく荘(閉館)

飯坂温泉 みちのく荘は2020年9月30日をもって閉館しました。

福島県の薬務課より取り寄せた手持ちの資料によると独自源泉を所有、それをお風呂のみならず足湯や飲泉所にも利用しているというので立寄る。行ってみると建物入口前に足湯&飲泉所が配置されている。

一階受付玄関より階下の地下二階に浴室はあります。大浴場と檜浴槽、趣向の異なる二箇所のお風呂があり、時間帯にて男女交代制なのかもしれません。訪問時の男湯は檜風呂で、五角形をした長方形に近い変な形の浴槽、その名の通り総檜造りなのは素晴らしい。浴室隅っこには湯が熱い時のために湯揉み板があるので、加水する前に一度かき混ぜてみましょう。ここのお宿のウリは源泉そのまんまの掛け流しというところです。まあ、利用するお客さんによっては湯が熱くて加水する場合もあると思いますが、基本的に源泉そのまんまの掛け流しです。

誰もいない浴槽にひとり静かに貸切状態で湯を満喫。無色透明の飯坂の湯で、湯口にてほんのりタマゴ臭、弱い芒硝薬臭がするお湯で口に含むとほんのりタマゴ味もします。湯口62℃、浴槽45℃と熱めですが加水無しで十分に楽しめます。わずかにとろみ感があるお湯は、湯浴み心地が素晴らしいの一言に尽きます。浴後は火照りが強めで、やはり違う飯坂の湯です。
(三昧・2006年11月)


櫂上川沿いに位置する大きな温泉旅館です。鉄筋箱型のカッチリとした建物で、風情うんぬんといったタイプではありません。が、独自源泉を所有し、掛け流し利用との事で訪問してみました。宿泊主体の温泉宿ですが受付には日帰り用の券売機もあり、立寄りも積極的に受付けているようです。

浴室は「大浴場」と「檜風呂」の二箇所あり、大きさも趣きもまったく違います。どうやら男女入替え制のようで、訪問時は大浴場が女性用となっていました。脱衣所を抜けるとドーンと広々したまさに「大浴場」が登場。窓が大きく取られた明るい浴場にフニャフニャ~と波打つような細長い湾曲浴槽がひとつ。これがまた大きな浴槽で20人は入られそう。浴槽の真ん中あたりに湯口があり、みちのく荘御自慢の自家源泉が注ぎ込まれています。また、浴槽の両端には水の蛇口があり、好みに合わせて自由加水する仕組み。

湯口からは触るのもしんどい無色透明の熱湯が注ぎ込まれ、浴槽内でやや熱め~適温。湯口でプーンとタマゴ臭+芒哨臭が漂う湯は、共同浴場よりも優しい印象を受けました。浴後は顔がポッポと火照るような温まり感があります。

浴後は建物玄関前の足湯と飲泉場を見学。飲泉場の湯口にはトゲトゲの析出物がビッシリ付着し、まるでウニのようになっています。一口飲んでみるとタマゴ芒哨味がしました。
(まぐぞー・2006年11月)

▼外観

▼浴室掲示

▼檜風呂

▼別の角度から

▼浸かった様子

▼自由加水できます

▼大浴場

▼湯口

▼足湯と飲泉所

▼足湯

▼飲泉所

▼湯口は析出物で芸術品のようです

飯坂温泉 みちのく荘は2020年9月30日をもって閉館しました。

飯坂温泉 みちのく荘 データ

福島県福島市飯坂町字小滝5-2
11時~14時30分
500円
訪問:2006年11月

飯坂温泉 みちのく荘 温泉分析

飯坂温泉みちのく荘 単純温泉 69.0℃ pH=8.3 溶存物質計=907.5mg Na=235.3mg K=5.9 Mg=0.1 Ca=33.6 Fe2=0.1 F=5.0 Cl=112.3 SO4=380.0 HCO3=49.9 CO3=6.0 H2SiO3=75.4 HBO2=3.9 (H16.6.24)