松代温泉 寿楽苑は廃業しました
松代の「楽寿苑」です。鄙び系の湯治宿の雰囲気です。着物姿の女将さんに入湯受付けをして頂く。廊下の一番奥に浴室があります。
浴室は男女別に内湯が一つずつ、露天ではない露天風呂風な浴室が一つずつ。内湯は真湯なのでパス。露天風呂風の浴槽に温泉を使用しています。源泉はニ本所有しているみたいだが利用形態は不明、混合かな。コンクリ変型浴槽。太い温泉管から無色透明の源泉がドカドカと出て来て浴槽へ投入されます。塩味、甘味、新鮮な金気味。浴槽では薄黄土色に濁り、排水口などにはコテコテの析出成分でミニ鍾乳洞状態。濃厚な浴感で長時間の入湯はかなり浸かれます。湯温は体感41℃。旧源泉は含二酸化炭素泉なので事故防止のため、いったん外でガス抜きをしてから利用しているらしい。
この一帯では加賀井温泉「一陽館」が代表的な存在だが、「楽寿苑」も実力のある湯で、空いていてゆっくり湯を楽しめるのでお薦めできますよ。
(三昧・2004年4月)
大人気の一陽館のすぐお隣に位置する寿楽苑です。あちらは賑わっていても、何故かこちらは客さんがいません。ちょっと草臥れた感じの温泉宿で、ガラガラっと引き戸の玄関を開けると目の前に受付があり、そこでお金を払います。
浴室は男女別、薄暗い脱衣所を抜けると、これまた薄暗い浴室にサラ湯の浴槽がひとつ。かなり熱めの真湯が満たされています。その横に扉があり、開けると一見露天風呂かと思えるような明るい光の射し込む温泉浴槽があらわれます。この湯がなかなか素晴らしく、見るからに濃厚な黄土濁り。無色透明の湯がドカドカと投入され、浴槽内で劣化し黄土色となっているワケです。女湯は暫く誰も入っていなかったのか、表面に白い膜。そっと湯に浸かるとベタっとした重い浴感です。湯の投入口付近では泡付きも見られます。味は弱塩鉄炭酸味。比較的温めなので30分程湯浴みを楽しみました。湯上がりはサラッとした気持ち良さが残ります。800年もの歴史ある湯を貸しきりで楽しむ事が出来、大満足で寿楽苑を後にしました。
(まぐぞー・2004年4月)
▼外観
▼卓球台がありました
▼男性浴室
▼湯口
▼排湯口(析出物が凄いです)
▼女性内湯(こちらは真湯)
▼女性浴室
▼なかなかの濃い湯です
松代温泉 寿楽苑は廃業しました
松代温泉寿楽苑 簡易データ
松代温泉寿楽苑は2015年6月をもって廃業しました
長野県長野市松代町東条15
9時~20時
300円
訪問:2004年4月
松代温泉寿楽苑 温泉分析概要
松代一号泉 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 38.8℃(掘削自噴) pH=6.4 溶存物質計=13610mg Li=4.1mg Na=2749(57.07mv%) K=363.3 Mg=275.2(10.80) Ca=1127(26.84) Sr=11.4 Ba=0.3 Mn=4.9 Fe2=21.5 Cl=6148(82.73) Br=8.4 I=6.5 SO4=260 HCO3=1867(14.60) CO2=870.6 H2S=0.04 H2Sio3=119.4 HBO2=646.2
松代旧一号泉 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 38.8℃(掘削自噴) pH=6.5 溶存物質計=16560mg Li=6.2mg Na=3764(64.68mv%) K=523.7 Mg=241.6(7.85) Ca=1087(21.43) Sr=12.8 Ba=0.4 Mn=4.1 Fe2=16.1 H2Sio3=130.6 HBO2=809.5 HAsO2=0.43 F=1.2 Cl=7570(84.22) Br=11.0 I=7.7 SO4=177.5 HCO3=2199(14.22) CO2=1020 H2S=0.06