月岡温泉さかえ館は2018年12月12日をもって閉館となりました
月岡温泉にある湯治宿のなかでも収容人数がいくぶん多めな「さかえ館」です。玄関を入ると湯治客らしきお年寄りの方々の湯上がり後の楽しい賑やかな会話が耳にはいってきます。
浴室はメインの混浴浴室、貸し切りで利用可能な家族風呂の二種類あり湯は同じ。せっかくなので家族風呂に浸からせて頂きました。家族風呂らしくとてもこじんまりしていて二人も入ればいっぱいの大きさの浴槽です。浴槽に体を静かに沈めると湯が溢れだします、実にもったいない気がするのは自分だけでしょうか。
硫黄臭がプンプンと鼻をついて攻撃してきます。湯は薄い黄緑色透明、白や茶の湯華がちらほらと舞います。特筆すべきは浴槽面に油がゆらゆらと漂流?している点です。硫黄臭に油といっそうに温泉に浸かっているなあと感じます。甘塩味、タマゴ味、またすべすべする浴感です。体感43℃、源泉の投入量は10L/min欠ける程度です。飲泉コップの設置あり。
(三昧・2004年1月)
月岡温泉で無料配布されている「美人歩記」という小冊子にて紹介されていたので寄ってみました。メイン通りから少しばかり横道に入った所にあり、何故か看板も掲げていないので初めての人はわかりにくいかも?「ホテルニューあけぼの」の玄関向いが「さかえ館」の玄関になります。
浴室は二ケ所あり、一ケ所は大きめの混浴、もう一ケ所は小さな家族風呂でした。このお宿は何故か女性のお客さんが多く、混浴浴室も女性陣で賑わっています。今回は賑やかな混浴浴室は遠慮し、家族風呂を利用してみることにしました。
家族風呂は二人も入ればいっぱいの小さな浴槽に、明瞭な硫黄臭のする湯が掛け流しとなっています。薄黄緑色の湯は表面に小さな油粒が浮き、帯状の油湯花が漂っています。指で湯花をこするとベットリと重油のようなものがこびりつきます。飲泉コップが湯口に置かれていたので一口含んでみると、甘塩エグミ苦味で思わずしかめっ面になってしまいました。湯上がりはとてもポカポカで、何故か体がヌカ床のような臭いに。
ちなみに家族風呂の窓は通りに面しているので、不用意に開けると通行人と御対面となってしまう可能性もあるので、そっと開けることをおすすめします。
(まぐぞー・2004年1月)
▼玄関
▼混浴浴室
▼家族風呂
▼油が浮いています
月岡温泉さかえ館は2018年12月12日をもって閉館となりました
月岡温泉 さかえ館 簡易データ
新潟県新発田市大字月岡552-24
立寄り時間要問合せ
300円
訪問:2004年1月
月岡温泉 さかえ館 温泉分析概要
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 50.0℃ Na=1109mg(88.57mv%) K=25.4 NH3=2.3 Mg=30.0 Ca=57.9 F=3.1 Cl=1275(63.69) I=0.9 HS=88.4 S2O3=0.5 SO4=552.3(20.38) HCO3=372.0(10.81)