東鳴子温泉 中野温泉(営業していません)

2019年2月の時点で中野温泉は営業していないとのことです。

お宿まで行ってみるとやっているのか、やっていないのか判断しずらい施設だった「中野温泉」です。宿泊棟と母屋?があり母屋に行ってみると女将さんがいて入湯受付させて頂く。パッと見た感じでは湯治宿といった印象。廊下を進んだ奥手に浴室があり、脱衣所は男女別ですが浴室は混浴でした。浴室は改装したのか、湯治宿とは一味違ったキレイな印象を受ける。二つの源泉を所有しており、それを生かして二つの浴槽にそれぞれの源泉を利用しています。

タイル張りのひょうたんにような型をした浴槽は純重曹泉が利用されています。緑ささにごりに混濁しており、金気味に甘味、弱塩味に炭酸も感じる事ができます。金気臭、土類臭も当然にもあり。塩ビ管が直接に浴槽に伸びている仕組みの湯使いで、湯温は44℃。2号泉を利用している浴槽は打たせ湯浴槽で、上部より二本の打たせ湯が落ちています。こちらの浴槽も熱め也。無色透明、ほぼ無味無臭。ちょいスベ感がありますが、それ以外は特に特徴はない湯です。
(三昧・2005年9月)


東鳴子のメイン温泉街から少し離れた場所にある湯治宿。一見古びたアパートのような薄ピンクの建物が印象的。館内はシーンとしているものの、各部屋には湯治客のいる気配も。通された浴室は混浴。浴場続きに植物の植わる温室が作られ、陽の光が明るく射込み、なんとも清々しい雰囲気となっています。

浴槽はふたつ。一方は細長い双葉のような形の浴槽に無色透明熱めのサッパリとした湯が打たせとなって落とされいます。が、あまりに熱過ぎて打たせられない。もうひとつの浴槽も同様の双葉型で、こちらは熱め黄土濁りの湯が満たされています。源泉が浴槽内の管から投入されるもので、見ていると黒っぽい湯が気泡と共にプクップクッと流し込まれるのがわかります。湯面にはバキバキの湯膜があり、浸かると結構なギシギシ浴感。金気臭と油のような臭いがプンと漂う湯は、口に含むと甘塩炭酸土類・・なんとも複雑な味覚です。それにしても、どちらの浴槽も湯が熱く、私にはじっくり浸かる事ができなかった。
(まぐぞー・2005年9月)

▼浴室

▼純重曹泉浴槽

▼別の角度から/湯口

 

▼単純温泉浴槽

※2019年2月の時点で中野温泉は営業していないとのことです。

中野温泉 簡易データ

宮城県大崎市鳴子温泉字中野70
営業時間は特に時間は決まっていない
9時~11時30分は清掃で不可
300円
訪問:2005年9月

中野温泉 温泉分析概要

中野温泉1号泉 ナトリウム-炭酸水素塩泉 54.2℃ pH=6.4 11.8L/min(掘削自噴)溶存物質計=2588.4mg Li=0.4mg Na=558.8(77.59mv%) K=19.4 NH4=5.0 Mg=31.0 Ca=68.9 Sr=0.2 Al=0.2 Mn=0.2 Fe2=3.1 Fe3=1.1 F=0.5 Cl=61.7 S2O3=0.6 SO4=219.6 H2PO4=3.4 HCO3=1393(78.13) H2SiO3=207.3 HBO2=14.0 CO2=301.9 H2S=0.1(元.2.6)

中野温泉2号泉 単純温泉(Na-HCO3・SO4)59.2℃ pH=6.7 溶存物質計=849.4mg Na=145.9mg(68.50mv%) K=7.6 Mg=14.6 Ca=30.6 Sr=0.2 Mn=0.1 Fe2=0.2 Fe3=0.1 Cl=30.6
SO4=86.2(20.77) HCO3=364.1(69.26) H2SiO3=155.6 HBO2=13.6 CO2=16.5(元.3.7)