毒沢鉱泉 沢乃湯(閉館)

毒沢鉱泉沢乃湯は閉館しました

民営国民宿舎のお宿「沢乃湯」。お宿の看板「薬湯・沢乃湯」が無ければ単なるちとばかり大きな個人宅に見えました。信玄の隠し湯の霊湯・毒沢温泉とも伝えられています。御主人曰く、現在では宿泊客はアトピー湯治客がほとんどらしい。素泊まりも可能。立ち寄りも積極的に営業中で、畳の大広間を夕方まで利用できるので湯上がり後も体をゴロリんできます。

お風呂は男女別の小さな内湯が一つずつ。2-3人が入ればいっぱいの広さです。とにかく浴槽湯の色に目を奪われます。湯は赤茶褐色混濁、湯口より2℃の源泉を加熱して1L/minちょいが浴槽へ投入。飲泉口も設置してあり飲泉も可能、コップがあり飲んでみると酸味、収斂、なぜか金気が感じられないのはなぜだろうか??因にFe2は132.4mgも含有されている。
(三昧・2004年5月)


毒沢とは尋常でない名前ですが、その昔、良い湯を隠し守る為に「毒」と名前を付けたとか付けないとか‥。ここも信玄の隠し湯であり、信玄は一体幾つ隠し湯を持ったら気が済むのでしょうか。さて、そんな毒沢鉱泉に建つ「沢乃湯」ですが、随分鄙びた佇まいが温泉ファンの心をくすぐります。

浴室は男女別に内湯がひとつ。人が2人程入られるこじんまりとしたものです。そこに鉄錆色の鮮やかな湯が流し込まれています。沸かしの鉱泉で、湯はやや熱め、ベタつく感じの重い湯。浴槽内には冷たい源泉も用意され、火照った体の冷却として浴びても気持ち良いです。ただし大変冷たいので御用心。飲むと葡萄のような酸味にウエッと顔をしかめる渋み付き。不味いです。加熱された温度の高さもあってか、アッという間に体の表面は熱くなるのですが、芯から温まるという具合にはなりませんでした。

湯浴み後は御主人にすすめられるがままに無料休憩室にてゴロリ。ストーブを付けてくれたりと、いろいろ気をつかってくれる御主人です。丁度7年に一度の御柱、ゴールデンウィーク真只中で「今日は沢山お客さんが来るぞ」と張り切っていました。
(まぐぞー・2004年5月)

▼外観

▼休憩室

▼掲示

▼男性浴室

▼女性浴室

▼非加熱源泉

毒沢鉱泉沢乃湯は閉館しました

毒沢鉱泉 沢乃湯 簡易データ

長野県諏訪郡下諏訪町星ヶ丘7075
10時~16時
500円
訪問:2004年5月

毒沢鉱泉 沢乃湯 温泉分析概要

毒沢鉱泉 含鉄-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉 2℃ pH=2.6 7.5L/min(自然湧出) 溶存物質計=1607mg H=2.5mg(10.27mv%) Na=5.0 K=0.9 Mg=31.7(10.81) Ca=7.4 Sr=0.2 Al=20.0(55.27) Fe2=132.4(19.64) Cu=0.1 Zn=0.5 F=1.1 Cl=1.5 HSO4=92.7 SO4=1107(95.59) H2PO4=0.2 H2SiO3=96.3 CO2=666.6 (H9.12.18)