玉川地区にある公衆浴場の玉川温泉です。朝の開始一番手に訪問。脱衣所で着替えていると浴室からのジェットバスの音が響いています。浴室へ入った途端、その光景に驚いたのと同時に興奮と感動を覚えました。浴室床が洪水のようになっています。よくよく見るとなんと浴槽からのオーバーフロー湯なのです。浴室は少し湯気が充満気味でカメラレンズも曇ります。
メイン浴槽は7-8人サイズのタイル造り、仕切り隣には2-3人のジェットバス浴槽もあります。薄っすらと黄色透明湯、気泡による身体へのアワ付き、ツルすべ感を伴います。湯口からの投入湯量は65L/minオーバー、浴槽縁の切り込みから全量オーバーフローしています。湯口ではおよそ42℃、金気臭味と土類臭を感じます。更に隣のジェット浴槽も、ジェットの轟音と共に、これまた浴縁の切り込みより大量オーバーフローを見せつけています。小さめ湯船にこの投入量、このテの湯使いは最近では記憶にないですね。
(三昧・2015年2月)
長閑な田園に囲まれポツンと佇む素朴な公衆浴場です。事前リサーチしたオープン時間に合わせ9時半に訪問するも、実際には10時だったため、仕方なく駐車場で待つ事にしました。しばらくすると中から女将さんが出てこられ「もう入っていいわよ」との事、お言葉に甘えありがたく入浴させていたたきました。
どこか公民館のような地味な館内ですが、季節柄、階段に雛人形が飾られ目を惹きます。早速脱衣し、浴室の扉を開けてビックリ、湯気の向こうで浴槽からザアザアと豪快に湯が溢れ出ているではありませんか。「うわ、これは凄いなぁ」と思わず唸ってしまいました。
やや薄暗い浴室には6人サイズと3人サイズの二つの浴槽があり、どちらの槽からも豪快に湯が溢れ出ています。その量たるや洗い場は湯没し寝湯状態。湯使いとしては大浴槽は掛け流し、小浴槽はジェット稼動の半循環との事ですが、そんな事はどうでもよく感じる怒涛の溢れ出しです。肝心の湯はややぬるめ、ほんのり黄色がかっても見える透明湯で、湯面からは鉄臭がプーンと香り、加えて土類臭と重曹臭もブレンド、口に含むと金気と重曹の甘味がします。誰もいない浴室に響くジェット稼動のゴーーーッという重低音を聞きながら、溢れ出るお湯をたっぷりと満喫させていただきました。
浴後に少しだけ女将さんとお話しをしたのですが、とても気さくな感じの方でした。驚いたのは来館者ノートの全てに女将さんの返事が書かれていた事。遠方からのお客さんでは再訪もないかもしれないのに、そのひとつひとつに書かれた返事に女将さんのお人柄を感じました。
(まぐぞー・2015年2月)
▼外観
▼駐車場から富士山が見えました
▼受付
▼女将さん不在時はコチラに料金を置きます
▼館内のひな壇
▼掲示
▼来館ノートは全て女将さんの返事付き
▼男性脱衣所
▼男性浴室
▼湯口
▼溢れ出しが凄いんです
▼えっ?溢れ出しの凄さがよくわからない?では動画をドウゾ(音が出ます)
▼女性浴室
▼掲示
▼湯口
▼こちらも凄い溢れ出しです
玉川温泉 簡易データ
山梨県甲斐市玉川1038-1
055-276-5151
10時~21時
500円
訪問:2015年2月
玉川温泉 温泉分析概要
玉川温泉 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 40.5℃ pH=8.1 119L/min(動力) 溶存物質計=1182mg Li=0.1mg Na=272.2(78.88mv%) K=9.6 NH4=0.3 Mg=20.5 Ca=23.6 Sr=0.3 Ba=0.1 Mn=0.1 Fe2=0.2 Fe3=0.1 F=0.2 Cl=275.2(49.55) Br=0.8 HCO3=480.4(50.26) H2SiO3=93.5 HBO2=4.5 CO2=33.4 (H24.10.10) ※温泉利用状況=小浴槽は半循環・ろ過器使用は無し・ヘアキャッチャを使用