はしご湯のすすめ栃木県の温泉


奥塩原新湯温泉 渓雲閣 奥塩原新湯温泉 渓雲閣

那須塩原市湯本37
0287-32-2361
12時〜15時30分(15時受付)
1000円

訪問:02〜03年7月数回利用、06年11月



これまで数回立寄りした事があったが、ほとんど記憶がないので再訪問。内湯と庭園露天風呂があるが、立寄りでの利用は内湯のみとなっている。新湯温泉にあるお宿の中で立寄り料金は高めの設定。

浴室には2×3.5mの木造り浴槽が一つ。満たされている灰白色の濁り湯は新湯温泉の宿で利用されている共同噴気泉だ。鼻にツンとくる刺激酸味臭、タマゴ臭は少々、皮膚がヌルつるとする浴感。段差がつけてある三段放射状の湯口は、高温の源泉を冷却してから浴槽へ注がれる仕組みになっています。湯口の上部にはタヌキが鎮座。湯口で69℃、浴槽44℃に温度調整。源泉が熱いのでそのままの温度ではどうしても少量投入になってしまいます。
(06年11月)

(三昧)



3年振りに訪問してみた渓雲閣です。塩原新湯の温泉街に建ち、周囲のお宿で利用されている共同噴気泉をここでも使用しています。パッと見は中規模な和風旅館といった佇まい。タヌキをお宿のシンボルとしているらしく、館内にはあちこちにタヌキの置物が置かれています。今回の訪問で3度目ですが、立寄り時間帯は何故かいつも電気が消され薄暗い館内。お宿の御主人も少々ぶっきらぼうな印象があります。

浴室は男女別に内湯がひとつづつ。これとは別に露天風呂もありますが、通常の立寄りで開放されているのは内湯のみ。周囲を見渡せるガラス窓沿いに7〜8人サイズの長方形浴槽がひとつあり、触ると火傷しそうな程の激熱湯を少量投入。湯口から源泉を階段状に落とし込み、徐々に湯温を下げる仕組みとなっています。ただ、浴槽内到達時点でも激熱、そのため投入量は随分と少ないものでした。

灰がかった薄い白濁りの湯はツルツルする肌触り。浴感の薄さは仕方ないとして、なにしろ投入量が少ないので鮮度にやや欠ける感があり、浴槽内温度も「ややぬるめ」となっていました。おかげで「あたたまり度」は少々低い印象。浴槽に浸かりながら眼下に見える「むじなの湯共同浴場」をボンヤリ眺めながら、のんびり長湯を楽しみました。
(06年11月)

(まぐぞー)




男性浴室



灰白濁の湯



男性湯口



女性用浴室


女性湯口


渓雲閣外観

共同噴気泉(なかの湯) 単純酸性硫黄泉(硫化水素型) 79.2℃ pH=2.6 成分総計=414mg H=2.5mg Na=4.8 K=1.7 Ca=6.3 Mg=2.5 Al=8.8 Mn=0.1 Fe2=1.4 Zn=0.1 Cl=10.7 HSO4=17.9 SO4=211.7 H2SO4=0.1 H2SiO3=89.8 HBO2=0.2 H2S=55.4 (H5.7.7) ※温泉に影響を与える項目=全て該当なし



新湯爆裂火口跡

荒涼としたガレ場に噴気がのぼり、周囲は豆を食べ過ぎた後の放屁のような独特の臭い充満。いわゆる「地獄」と称される硫化水素ガスの巣。寺の湯の背後に迫るガレ場をバス通りからも見る事ができますが、せっかくなので近くにて見学する事に。温泉神社向いの駐車場に車を停めると、すぐ裏手が新湯爆裂火口跡。徒歩10秒といった具合でしょうか。ガレ場の所々に黄色い硫黄の結晶がビッチリと、そして真っ白な噴気が上っているのが見えます。

新湯爆裂火口跡で採取した湯花を渓雲閣ならびの商店にて購入する事もできます。画像は03年訪問時。入り口付近で湯花を袋に詰めるお婆ちゃん。見た目はカタクリ粉のようで一本1,000円。なんでも、お婆ちゃんの息子さんが新湯爆裂火口跡の採取場へ取りに行っているのだそう。「NHKのTV番組で取り上げられた事もある」と、嬉しそうに話していました。



新湯爆裂火口跡
(05年10月)



駐車場内にもお湯が
ブクブクとわいています
(05年10月)



湯の花屋さん
(02年8月)




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