はしご湯のすすめ福島県の温泉


新野地温泉 相模屋旅館 新野地温泉 相模屋旅館

福島市土湯温泉町野地2
0242-64-3624
10時〜15時(14時受付)
500円→800円(1時間)

訪問:00年〜02年9月数回、11年10月



安達太良登山の下山後、お楽しみの入浴に「相模屋旅館」を選択する。土湯峠周辺に点在する温泉宿の一つであり、宿泊のみならず立ち寄りも営業している。今までに何度となく訪れていて今回も再訪問となる。

立ち寄り受付して早速に名物的存在の露天風呂へ向かう。館内から露天へ向かう木道を進んでいく。女性用露天と男性用露天の分かれ道を進んだ先に男性浴槽がある。標高1200mの高所にあり、5人サイズの木造り浴槽は以前と変わりは無い。近くでは噴気の白煙が衰えることなく勢いよく立ち込めている。非常に開放感ある野天風呂で、それを満たしている白濁湯は見た目にも楽しめる。まさに秘湯というイメージに合うのかと思う。湯は青みがかった白濁り、弱苦エグ味、弱硫化水素臭。とても肌触りがスベスベする湯でクリーミー感がある。成分薄めの硫黄泉が掛け流しされている。

木道入口にある雰囲気良い木造湯小屋には、3-4人サイズの木造り浴槽が一つある。天井が高く通気良い浴室は、硫化水素ガス対応のものかも知れない。木かぶの湯口に竹筒が差し込んであり、43.8℃の湯を25L/minほど浴槽投入している。浴槽湯は青灰白濁りで41.4℃とそこそこ長湯可能な温度。湯は浴槽脇から溢れ出しての掛け流し。ちなみにこの内湯、浴室自体に多少の傾斜があるような気がしないでもない・・。

そういえば以前訪問の時、出迎えの太った犬がいたが、今回は姿がみえなかった。
(11年10月)

(三昧)



土湯峠に点在する一軒宿のひとつです。建物は立派な観光旅館そのものですが、湯小屋や露天風呂は風情・ロケーション共に雰囲気あり、誰もがイメージする「秘湯」そのものだと思います。今回訪問時は、私達が入館した直後に団体さんが到着したようで、13時過ぎには一般の日帰りをストップ。おかげで大人気宿にもかかわらず、終始貸切状態で楽しむ事ができました(団体さんは宴会場にいて、浴場には来なかった)。

湯上りの立寄り客で賑わうフロントを過ぎ、更に廊下を進むと、鄙びた木造の湯小屋へと繋がります。湯小屋には男女別内湯があり、女性側には5〜6人サイズの木造浴槽がひとつあります。竹筒を利用した湯口より源泉が投入され、浴槽内で目にも美しい白濁となって掛け流されています。泥炭チックな香り漂う湯は、口に含むと歯の浮くようなギッチリとしたエグミと薄い明礬酸味を感じます。ここは、なにしろ浴舎の雰囲気が良いです。使い込まれ黒光りする木造の洗い場、木枠の窓から見える枯れススキ、湯はぬるめで、のんびり長湯にも丁度良く、いつまでも浸かっていたい雰囲気があります。

続いて、サンダルをつっかけて屋外の露天風呂へ。内湯と露天風呂は離れているので、一度着替えての移動となります。枯れススキに囲まれた木道を進むと、シュゥゥーーッと豪快な音を立てて吹き上がる噴気が見えます。ここには男女別露天風呂があり、女性側は長方形の木造浴槽がひとつあります。掛け流される湯は熱め寄りの適温で、濃い色合いの白濁、スベスベ肌触りが心地よいです。噴気泉ならではの軽さもありますが、白濁湯と周囲のロケーションは万人がイメージする秘湯そのまま。

この他に館内にも浴室があるようですが、そちらは立寄りでも利用可能かは不明。

この相模屋旅館へは実に9年振りの訪問でしたが、相変わらず良い雰囲気でした。ただ唯一、玄関にいた御宿のアイドル犬・ラッキーがいなくなったのが寂しいです。自分の敷き布をくわえて来て「遊んで」と催促するかわいいワンコでした。以前も老犬な印象がありましたが、その後も随分長生きしたみたい。
(11年10月)

(まぐぞー)




手前が湯小屋


湯小屋浴室入口


男性内湯



男性内湯


男性内湯


男性内湯



女性内湯


女性内湯


女性内湯



女性内湯


女性内湯


女性内湯



露天風呂への木道


男性露天風呂


男性露天風呂



女性露天風呂


女性露天風呂


女性露天風呂


2002年ラッキーのいた景色



新野地温泉 単純硫黄泉(硫化水素型) 88.0℃ pH=6.3 溶存物質計=116.3mg Na=5.2mg K=2.3 Mg=1.1 Ca=7.3 F=0.1 Cl=2.0 SO4=5.2 HCO3=27.6 HS=7.0 S2O3=0.2 H2SiO3=57.7 HBO2=0.6 CO2=87.0 H2S=17.4(H14.4.10) ※加水あり


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