はしご湯のすすめ福島県の温泉


幕川温泉 吉倉屋旅館 幕川温泉 吉倉屋旅館

福島市土湯温泉町鷲倉山1-10
0242-64-3617
10時〜15時30分(受付15時)/500円→700円

冬季休業

(内湯)幕川1号泉/単純温泉(Ca・Mg-SO4・HCO3)
(露天風呂)幕川5号泉/単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3)
※各、詳しい成分内容は、このページの一番下


幕川温泉には二軒のお宿があるが、温泉にハマる前の時分に「水戸屋」さんには宿泊した記憶がある。今ではどんなお宿だったかすら定かではない。久しく土湯峠周辺の訪問、今回は「吉倉屋」さんに立寄ってみる事にした。入口玄関の両端には「秘湯を守る会」の提灯あり。

浴室は二箇所にあり、片方は元々からあったと思われる内湯。もう片方は後から新設されたような露天風呂。それぞれは館内の離れた場所にあるので、一度着替えてからでないと利用できません。まずは露天風呂に直行。開放感溢れる露天風呂は、大小の岩や石を組み合わせて造った岩風呂。10人程度が湯浴み可能な広さの浴槽。やや白っぽく見えるのは浴槽底や湯中を漂う大量の湯華のせいで、お湯自体はほぼ無色透明である。非常に薄い浴感の湯で、焦げタマゴ臭が唯一の目玉。ちょうど秋の紅葉初期だったので、浴槽まわりの木々が多少色づいていたのがキレイであった。()分析表に自然湧出と記載あるが、要は蒸気が自然湧出ということである。転記の湯量は造成量のこと。

続いては一度着替えた後にもう片方の内湯へ向かった。結果から言うと「吉倉屋旅館」のお風呂はココの内湯が良い。泉質は単純温泉、先の露天風呂と同泉質だが湯は全く違う。1.8×3.5mの縦長の長方形浴槽は総木造りのもの、更に浴槽の一部分が黒光りしている箇所もあり自分好みの浴槽。岩組み湯口の合間より塩ビ管が伸びており、15L/minほどの湯が投入されている。無色透明、弱トロみにキシキシ。土類系の香りがとても良い、白や茶色の湯華が多少浮いている。決して濃い温泉ではないが、とても肌に馴染み心地よい。掛け流しの温泉が楽しめる浴槽。
(05年10月)

(三昧)



秘湯を守る会のお宿、吉倉屋に立寄りしてみました。山深い中にありながら比較的しっかりとした造りのお宿で、鄙び感などはありません。玄関をくぐり受付向かって右手に新しい露天風呂、左手にやや年季の入った内湯(片方には露天風呂も付属)があります。まずは右手の露天風呂へと向かいました。

露天風呂はわりと最近造られたのか、比較的新しい印象です。脱衣所を抜けると、深い広葉樹の広がりを眺められるベストポジションに露天風呂は造られていました。7〜8人サイズの石造りで、湯口よりやや熱めの湯が流し込まれ、浴槽内で適温。無色透明の中に細かな溶きタマゴ状白湯花が沈殿するもの。大きく掻き混ぜたら、アッという間に薄白濁の湯となってしまいました。柔らかな硫黄臭のする湯は浴感こそ薄いものの、ゆったり景色を眺めて浸かるにはいいかもしれません。

続いてもう一箇所の浴室へ。こちらは風情ある木造内湯(6人サイズ)+石造り露天風呂(4人サイズ)となっています。内湯は、先程の新しい露天風呂とは違った印象の湯で、無色透明な中に細かな湯花が沢山漂い、香ばしい温泉臭が漂います。お湯を目当てに訪問なら、断然こちらでしょう。続く露天風呂は、最初に入った新しい露天風呂と湯が似ている印象を受けました??(訪問時は、片方の浴場にのみ露天風呂併設でした)
(05年10月)

(まぐぞー)




男性露天風呂


女性露天風呂




湯花たっぷり


内湯(男性)
女性側もほぼ同じ造り


湯口(女性)


内湯付属の露天風呂

(内湯)幕川1号泉
単純温泉(Ca・Mg-SO4・HCO3)
74.0℃ pH=7.2 42L/min(自然湧出) 溶存物質計=376mg
Na=10.1mg K=8.1 Mg=10.7(26.11mv%) Ca=35.8(53.12) Al=0.1 Mn=0.9 Fe2=0.2 F=0.1
Cl=0.8 SO4=86.1(54.74) HCO3=88.3(44.34) H2SiO3=134.9 HBO2=0.1 CO2=22.0
(H10.8.24)

(露天風呂)幕川5号泉
単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3)
84.2℃ pH=7.1 220L/min(自然湧出
) 溶存物質計=92mg
Na=4.4mg(30.16mv%) K=2.0 Mg=1.1 Ca=6.1(47.62) Fe2=0.1 F=0.1 Cl=1.1 HS=0.1
SO4=29.6(64.58) HCO3=18.6(31.25) H2SiO3=29.4 HBO2=0.2 CO2=46.8 H2S=0.1
(H10.8.24)


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