はしご湯のすすめ福島県の温泉


飯坂温泉 波来湯 飯坂温泉 波来湯

福島市飯坂町
6時〜22時/200円→300円
火曜日休み(祝日の場合は営業)

訪問:06年3月、8月、11年5月

波来湯分湯槽/アルカリ性単純温泉/48.8℃ pH=8.6 成分総計=565.8mg Na=151.0mg K=3.2 Mg=0.1 Ca=18.1 F=3.7 Cl=64.0 OH=0.1 SO4=197.3 HCO3=64.1 CO3=4.5 H2SiO3=57.4 HBO2=2.3 (H22.12.10)/※温い浴槽のみ加水あり/→以前の分析はページの下


共同浴場「切湯」から摺上川を挟んでほぼ対岸にある「波来湯」です。「切湯」で利用している源泉はココからは配湯している。道路沿いに看板が出ているので場所は分かります。鄙びた感じの浴場で、湯気抜きの良い広めの浴室に5人ほどが入れるタイル浴槽があります。中央に円柱の湯口、ダブル塩ビ管より湯が出ているが、間欠泉のようにゴボゴボと出たり止まったりして湯量が安定していない。45℃の湯だが、飯坂ではぬるめの部類。キリリと締まる無色透明、ほぼ無味無臭。コンクリ壁の浴室に、曇りガラスの窓。雰囲気がよく、自分好みの浴場である。窓を開けると、こちらもカモがガーガー鳴いていて可愛い。
(06年3月)

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熱い飯坂の湯を求めて突撃再訪。摺上川沿いのナイスな共同浴場「波来湯」である。朝の七時前に寄ってみると誰もおらず、貸切状態のお湯をいただきま〜す。古めかしいタイル張り浴槽は以前と変わらずのまま。浴槽中央にある湯口、間欠泉状態の湯の投入も変わらない。46℃の熱い湯にじっと肩まで浸かる。熱くて体はあまり動かすことができない。無色透明、芒硝薬臭。短時間の湯浴みだったが、非常によく温まる湯である。
(06年8月)

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リニュアル後の波来湯を訪れてみることにする。以前の浴舎があった場所には公園が整備されている。足湯に手湯までも新設されていた。

木造でキレイに生まれ変わった浴舎は三階建て。入口は二階にあり浴場へは階下の一階へ、三階は展望台となっている。しかし訪問時は展望台は閉鎖中であった。

浴場を利用するには券売機にて入浴券を購入する仕組み。真新しい浴室はキレイそのもの。浴槽は「温い湯」「熱い湯」と掲示された二つの石造り浴槽があります。温い湯浴槽は備え付け温度計が41℃を表示、7−8人サイズで浸かりやすい温度です。湯は無色透明、弱カルキ臭がする加水掛け流し。二つの浴槽の共通となっている湯口からは投入湯量の増減により「温い湯」「熱い湯」に調整。熱い湯浴槽は朝一の入湯もあってか、激熱で足も浸かることが出来ずで断念。よって湯のコンディションは確認できずでした。因みに表示温度は46℃なり。
(11年5月)

(三昧)


切湯の川向こうにある共同浴場。こちら方面から切湯を見ると、窓の下に沢山の鴨が浮かんでいるのが見えます。温かい捨て湯が目当て?なんて思ったら、近隣の旅館の窓がガラッと開き、浴衣姿の爺さんが何か鴨に与えていた。そうか、ああして湯治客がくれる餌も目当てなんだな。

さて波来湯ですが、こちらも切湯同様、長い階段を下った先に共同浴場はあります。路地裏の細い小道を行くようなアプローチがたまりません。暖簾のかかった引き戸を開けると、管理人さんも先客さんもいません。そんなワケで湯浴み券を箱に入れてお邪魔します。

すきりとした洗い場の真ん中に、5〜6人サイズのタイル浴槽がひとつ。何故か間欠泉のようにドドッと強くなったり弱くなったりする湯口より、熱い無色透明の湯が流し込まれています。投入量が比較的多めで、他所の飯坂の共同浴場の中でも、特に溢れ出しが多いように感じました。

ここは利用客があまりないのでしょうか?湯は大変新鮮で、切湯よりも芒哨系独特の良い薬臭を強く感じます。湯の中をよく見ると、細かな粒状の黒いものが漂っていたけれど、これは何かな?つるつる感もあり、なにしろ静かな環境が気に入りました。ちなみに浴槽の温度計は45℃をさしていました。
(06年3月)

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飯坂温泉共同浴場の中でも特に印象のよかった波来湯を再訪しました。本日もシンプルな浴槽に鮮度のいい無色透明湯が溢れています。丁度朝風呂タイムだった為か、ご近所さんもチラホラ訪問。窓の外からは鴨の鳴き声がガーガー聞こえて来ます。これぞ共同浴場!といった風情がたまりません。浴槽の温度計を見ると前回同様45℃。スッキリシャッキリとした朝風呂にもってこいの波来湯でした。
(06年8月)

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飯坂温泉に数箇所点在する共同浴場の中でも、素朴さと湯の鮮度の良さが際立っていた波来湯が、2010年元日リニュアルオープン。周囲も一斉に整備され、ちょっとした公園のようになりました。新・波来湯は観光客を意識してか立派な和風建築で、最上階には太鼓櫓という展望スペース(?)のような所もあります。

受付を済ませ浴室へ。ロッカーが設置された明るく真新しい脱衣所、続く浴室は落ち着いたトーンの洒落た雰囲気漂い、使い勝手が良いシャワーが設置されたりと、以前の波来湯の面影は一切ありません。

浴室は適度な広さがあり、各7〜8人サイズの二つに仕切られた黒い石板張り浴槽が造られています。向かって左側の浴槽は41℃の適温(加水)で、一部腰掛のような段もあり、のんびり湯浴みが楽しめました。右側は相変わらずの激熱(非加水)で訪問時は46℃あり、思わず「痛い」と唸ってしまうヒリヒリ湯。

肝心の湯は無色透明、弱キシのあるもので、「ぬる湯槽」では塩素臭も。ただし湯口と熱湯槽からは臭いません。久々の飯坂温泉一湯目がここだったのですが、先ずは「ぬる湯槽」でまったり楽しんだ後、最後に熱湯でスッキリ〆させていただきました。
(11年5月)

(まぐぞー)

旧浴舎 2006年



波来湯への階段


この先に浴場が


掲示



男性


男性


男性



女性


女性


女性



すぐ隣の薬師神社


猫がいました


アタゴオル物語のパンツ
(原作白黒版)にそっくり!


新浴舎 2011年



入口


男性


男性



以前の跡地周辺は
公園になりました


手湯


以前の名残



薬師神社と分湯槽


パンツは元気かな


分湯槽は足湯付き


■以前の分析/波来湯分湯槽/単純温泉/51.0℃ pH=8.6 成分総計=626mg Na=163.5mg K=3.3 Mg=0.1 Ca=20.9 Mn=0.1 F=4.9 Cl=72.8 OH=0.1 SO4=225.7 HCO3=64.3 H2SiO3=62.2 HBO2=2.4 (H18.2.22)/※月1回程の大掃除時のみ消毒利用


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