野口中央温泉は2020年12月15日をもって閉館しました。
野口中央温泉 2019年4月
野口中町公民館に併設されている野口中央温泉です。一般の方の外来入浴も受け付けていますが、温泉道対象施設ではありません。残念ながらこれを書いている今はもう既に廃業してしまっています。2020年12月より諸事情により営業はやめたようです。2019年4月に訪れましたがそれが最初で最後の入浴になってしまいました。
脱衣所には簡易な温泉分析書が掲げられていました。脱衣しながら見てみるとなんと酸性泉とあります。さてさて、浴槽ではどんな具合かなと思いながら移動します。脱衣所から浴槽へは階段を4段ほど下がった半地下の場所に向かうことになります。
浴室の中央部分に四角形タイル浴槽が配置されています。浴室床は長年にわたり温泉が流れたせいか茶系に変色しているのと析出物の付着があります。塩ビ湯口からは透明なお湯が約7-8L/minほど浴槽へ注がれていました。湯温は約42.5℃の適温、お湯は無色でこなれ感があり浸かりやすいです。ただ、湯口の湯を口に含みましたが酸性泉というには酸味を感じることができませんでした。温泉利用状況で加水あり、ということですので加水により薄くなってしまったのかもしれません。源泉そのものを観察してみたいですが今となっては残念です。
(三昧・2019年4月)
別府八湯温泉まつりで無料開放されていたこともあって、13年ぶりに野口中央温泉に立ち寄ってみました。数ある別府共同浴場の中でも比較的「こぢんまり系」の野口中央温泉です。久々に来てみると外壁が綺麗に塗りなおされていました。
脱衣スペースから数段の階段を下った浴室には2~3人サイズ浴槽がひとつあります。女湯の浴槽はちょっと変わった台形のような形をしていて、訪問時は浴室の析出物の色からか薄黄土濁りがかっても見えるほぼ無色透明、弱いキシキシ感のある熱めの湯が満たされていました。浴後に知ったんですが、男湯は普通の四角形浴槽なんですね。
(まぐぞー・2019年4月)
▼男性浴室
▼浴室から見た脱衣所
▼酸性ということです
野口中央温泉 2006年4月
住宅街に埋もれるようにして建つ共同浴場。別府共同浴場の多くがそうであるように、ここもボンヤリ歩いていると見過ごしてしまいそうなほど控え目な佇まいです。訪問時はまだ日の高い昼間でしたが、御近所さんで賑わっていました。
脱衣所から少しばかり階段を下りると浴槽です。ちょっと変わった台形型浴槽(3人サイズ)には、無色透明、熱めの湯が内部に直接投入され、湯面からは仄かに温泉臭も立ち上ります。スッキリとした熱湯は湯上りサッパリ、なんとも爽やかな湯でした。
(まぐぞー・2006年4月)
▼外観
野口中央温泉は2020年12月15日をもって閉館しました。
野口中央温泉 データ
※温泉供給会社廃業に伴い閉館
大分県別府市野口中町12-4
6時~10時・14時~22時
100円
訪問:2006年4月・2019年4月
野口中央温泉 温泉分析概要
山手温泉 酸性-ナトリウム-塩化物泉 96.3℃ pH=? 溶存物質計=2.656g H=1.6mg Li=4.6 Na=581 K=143 NH4=2.6 Mg=3.8 Ca=35.3 Sr=0.2 Mn=1.1 Fe2=2.3 Zn=0.3 F=1.4 Cl=925 Br=2.6 I=0.2 HSO4=16.6 SO4=311 NO3=0.4 HPO4=0.4 H2SiO3=593 HBO2=29.1 HAsO2=1.1 CO2=22.4 As=0.7 (H21.12.11) ※温泉利用状況=加水あり