ワイルドな川の湯が有名なこの尻焼の宿に再訪してみました。いつのまにか閉館している宿もあって、現在では尻焼温泉で営業している宿は3軒のみです。男女別内湯が一つずつの他に家族湯を一つ備えています。当日は宿泊客がまだ到着する前だったので浴室はどこも貸切状態でした。
まずは家族湯ですが、脱衣所に鍵を掛けて利用します。2人でゆったりサイズの小さなタイル張り浴槽が一つあります。飲泉コップが置かれた湯口、口に含むとトロトロの石膏泉だというのが良くわかります。そのまま身体を沈めると湯が溢れてなんと勿体無い。無色透明、素晴らしい石膏泉、すべキシの浴感の湯、更に鮮度抜群のコンディションで脱帽です。
お次は大浴場に向かいます。浴室ガラス窓越しには余笹川が望めます。7-8人サイズの横長モルタル浴槽が男性浴槽です。身体が触れる湯船の縁などには木材を利用していて雰囲気がよいです。浴槽底には小石や玉石が疎ら間隔で敷かれていて足裏を刺激して来ます。静かに身を沈めると浴槽前面よりオーバーフロー、その音がなんとも心地よいのです。無色透明、浸かりやすい湯温。こちらも鮮度は良いものでしたが、これに関しては家族湯に軍配があがりました。参考までに家族湯・湯口52.1℃、浴槽43.7℃。男女別内湯・湯口52.2℃、浴槽42.7℃でした。
(三昧・2012年11月)
川全体に温泉が湧いているワイルドな野湯として有名な尻焼温泉にある旅館です。野湯のスグ目の前、川に沿ってお宿が造られている好立地。それほど規模は大きくありませんが、どこか温もりのある感じのいいお宿です。館内には男女別内湯、そして家族湯があります。数年ぶりの再訪では、前回同様に家族湯、そして女性浴室にも浸かってみました。
先ずは家族湯ですが、こぢんまりとした空間に2人サイズの浴槽がひとつあり、みるからに鮮度良好な無色透明、やや熱めの湯が掛け流されています。そっと浸かると、トロンとしたトロミがあり、湯面より心地よい石膏臭が香るなんとも心地よい湯です。
せっかくなので女性用浴室にも浸かってみました。こちらには10人弱サイズの浴槽があります。家族湯と同じ湯が掛け流されていますが、浴槽が広いためかややこなれ気味で湯温も適温。家族湯では熱すぎるという人には丁度いい感じです。窓には目隠しの柵があったので外の景色はよく見えませんが、温泉の湧く川に面していて、覗き込むとあちこちから湯気の立ち上る様子がチラリと見えました。
尻焼の湯は久々でしたが、こんなに良い湯だった事を今回の訪問であらためて再確認できました。
(まぐぞー・2012年11月)
▼光山荘すぐ横の川はあちこちから湯が湧いています
▼尻焼温泉 光山荘 外観
▼尻焼温泉 光山荘 玄関
▼玄関横に足湯がありました
▼家族湯
▼家族湯湯口
▼家族湯 浸かった様子
▼男性浴室
▼男性内湯湯口
▼浴槽から
▼女性浴室
▼女性浴槽湯口
▼浴槽から
▼洗い場
尻焼温泉 光山荘 データ
群馬県吾妻郡六合村大字入山696-67
0279-95-5126
立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2004年2月・2012年11月
尻焼温泉 光山荘 温泉分析
光山荘源泉 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 54℃ pH=7.8 成分総計=1.44496g Na=196mg K=10.7 Mg=0.34 Ca=264 F=0.9 Cl=234 SO4=635 HCO3=27.5 (H5.3.18)