下諏訪温泉 旅館おくむら(旧施設)(宿泊)→(経営かわり三代目おくむら旅館へ)

訪問レポでお世話になった経営ご夫婦が2020年秋に引退され、現在は経営がかわり「三代目おくむら旅館」として営業されています。このページの情報は(旧)旅館おくむら当時のものです。

下諏訪の温泉宿「旅館おくむら」に宿泊してみました。市街地の住宅街一角にあり、カーナビを頼りにしてスムーズに到着。2階建ての奥に長い建物で、玄関横に「旅館おくむら」と看板がありました。駐車場は建物の左横敷地に用意されています。チェックイン可能時間は16時からで、若干遅めに感じてしまいます。

玄関をくぐるとご主人と女将さんにお出迎えいただきました。帳場横には談話室ならぬ喫煙室、現金払いや客室ツケ払い出来る飲料冷蔵庫がありビールやら飲料やらが利用できます。因みにスーパードライ350缶で260円とリーズナブルでした。案内されたのは「あららぎ」という部屋で1階にある8畳和室です。備品類はある程度揃っているので不自由はないです。パスワード付き無線LANも自由利用可能でした。客室からほど近いところに浴室があり風呂好きとしては思いたったらすぐ行けるのは嬉しい限りです。

浴室は男女別の内湯が一つずつあります。正面方向が曇りガラス張り浴室、昔ながらのタイル張り浴槽があるのみです。とろみ感のある湯は無色透明、香ばし薬臭、ギシギシ浴感があります。湯温は浴槽で42.9℃、岩組み湯口にて48.0℃ほどでした。どうやら浴槽内の穴にて男女の浴槽がつながっているようで、男湯のオーバーフロー分の一部が女湯側から溢れる仕組みのようです。 下諏訪の湯にしては熱すぎず温すぎずの湯温調整で滞在中は快適な湯浴みをすることが出来ました。またチェックアウトまで24H入浴可能なのもお気に入りです。

夕食は18時でお願いしました、桜鍋をメインとした献立となっています。結構なボリュームがあり、なんとかシメのうどんまで完食しました。朝食は品数豊富で、あたたかい状態で提供されるので朝から食が進んでしまいます。朝の時間帯は談話室にてモーニングコーヒー等のサービスがある、と部屋備え付けの案内に書かれていましたがすっかり忘れてしまって残念でした。その後、チェックアウト前にひと風呂浴びて宿を後にしました。駐車場から出発する我が家に対してご主人と女将さんがいつまでも手を振っていたのが印象的でした。
(三昧・2017年1月宿泊)


下諏訪温泉はこれまで何度か訪問していますが、宿泊するのは今回が初めてです。「旅館おくむら」は、温泉街というより住宅地の路地裏的な場所に位置し、近くには共同浴場新湯があります。宿はこぢんまりとし、館内は昭和の日本の宿といった風情で、観光よりもむしろ商人宿として利用されてきたのかなといった印象を受けます。滞在中は宿を切り盛りするご夫婦とお手伝いの女性がいろいろと世話をしてくださり、みなさん大変人当たりが良かったです。

案内された部屋は一階の浴室に近い部屋でした。清潔感ある明るい印象の和室で、場所柄か窓の外はお隣との塀が迫り眺めはほぼありません。部屋には浴衣やタオルセット、お茶、テレビなど必要なもののほとんどが揃っています。トイレや洗面所は共同ですが部屋の目の前にあり不自由はありませんでした。

食事は夕食・朝食共に部屋でいただきます。時間になると部屋に来て支度をし、そして片付け、次に布団を敷きに来るという最近では珍しくなった昔ながらのシステムです。このシステムの難点は宿の人の出入りが多くやや落ち着かない事と、夕食時の強い臭いがいつまでも部屋に残ってしまうという事でしょうか。肝心の料理は夕食はボリュームのある桜鍋で、食べきるのが大変な量の馬肉と野菜、そしてうどんが並びます。手の込んだ料理をいろいろ用意するのではなく、大きな鍋をドン!という具合なので好みは分かれるかもしれませんが、たくさん食べられる若い人にはいいかもしれません。朝食もボリュームがあり、作りたての厚焼き卵焼きなど、優しい家庭的な料理が並びました。

お楽しみの温泉は、一階の奥に大小二つの内湯があります。浴槽サイズが違うのでその日の男女の比率によっては入れ替えになるのかも??訪問時は女性客が少なく、小さい方が女性浴室となっていました。女性浴室には3人程入られる昔ながらの風情あるタイル浴槽がひとつあります。湯口より無色透明の熱い源泉を流し込み、浴槽内で適温の掛け流しです。浴槽の壁を挟んですぐ隣が男性浴槽で、両方の間には丸い穴があり、どうやら男性→女性方向への傾斜があるようで、穴の向こうから大量の流れ込みが来ます。よって男性側では浴槽からの溢れ出しは少ないようですが、女性側では常に溢れ出しがあり、人が浸かろうものなら浴室内はちょっとした洪水状態になります。このような湯使いですので、女性側の湯はやや「こなれ気味」となり、男性側と比べ下諏訪ならではのスッキリとした湯の臭いはほぼ飛んでしまっています。ただ男女共に入浴客は限られているので、湯の鮮度は常に良いです。湯汚れなど一切無い綺麗に澄んだ湯を一晩中楽しむ事ができました。

はじめて宿泊した下諏訪温泉ですが、やっぱり寒い日は、何時でも好きな時に鮮度の良い湯に浸かれるというのが最高でした。また機会があればぜひ宿泊したいとこです。
(まぐぞー・2017年1月宿泊)

▼外観

▼宿泊した部屋

▼お茶請け

▼夜は湯たんぽを用意してくれました

▼夕食は部屋でいただきます

▼おくむら名物の馬肉鍋(ボリューム満点)

▼朝食(二人ぶん写ってます)

▼男性浴室

▼湯口

▼浸かった様子

▼女性浴室

▼浴槽

▼排湯口

訪問レポでお世話になった経営ご夫婦が2020年秋に引退され、現在は経営がかわり「三代目おくむら旅館」として営業されています。このページの情報は(旧)旅館おくむら当時のものです。

下諏訪温泉 旅館おくむら データ

長野県諏訪郡下諏訪町塚田町3149-5
0266-27-8106
宿泊しました:10800円+入湯税150円
立ち寄りに関しては未確認
訪問:2017年1月(泊)

下諏訪温泉 旅館おくむら 温泉分析

混合泉(旦過第一源湯60L、旦過第二源湯380L) ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 56.0℃ pH=8.7 溶存物質計=1157.9mg Li=0.5mg Na=244.5(66.17mv%) K=4.7 NH4=0.2 Mg=0.1 Ca=104.1(32.33) Sr=1.0 Fe3=0.1 Zn=0.1 F=3.3 Cl=193.5(32.40) Br=0.7 OH=0.1 SO4=518.3(63.47) NO3=0.7 HCO3=6.1 CO3=12.0 H2SiO3=52.4 HBO2=20.3 HAsO2=0.2 As=0.1 (H21.6.25)※温泉利用状況=気温が25℃を超える期間のみ加水あり・塩素系薬剤の使用あり